本連載で「艦これもできる!? 中国で1万円台からの低価格Win8.1タブが続々登場!」という記事を出してから半年。日本でも、誰の目にもとまるところで売られている……わけではないが、それでも比較的簡単に1万円程度の中国製の安価なWindowsタブレットが入手できるようになった。
中国では、円安な現在でも1万円をきる、399元(約7800円)でWindows 8.1搭載のWindowsタブレットが売られている。
この価格帯で買える製品のスペックは、「8型ないしは7型ディスプレー」「Atom Z3735E(Bay Trail-T、1.33GHz)」「2GBないし1GB メモリー」「32GBないし16GBストレージ」となっている。
コネクターやスロット類では、microUSBコネクター×1、microSDカードスロット×1、microHDMIコネクター×1というのが基本だ。microHDMIがない機種もあるので、購入時には注意したい。
ディスプレーコネクターとUSBコネクターさえあれば、microUSBコネクター用のハブを用いて、キーボードやマウスやストレージをつなげて、オフィス用途でデスクトップPCのように利用することはできる(パフォーマンス的は少々頼りないが)。
個人的には、このmicroUSBコネクターが気に入らない。例えば、お気に入りのUSB接続のキーボードやマウスを繋ぐにも、間にmicroUSB→ノーマルUSBの変換ケーブルやハブを挟まなくてはならず、これではいささか不便だ。
中国のWindowsタブレットを見ても、10型サイズまでいけば、フルサイズのUSBコネクターが1つないし2つ付いているのが当たり前だ。では7型、8型タブレットにフルサイズUSBコネクターはつけられないかというとそうではなく、日本のWindowsタブレットを探してみると、パナソニックのタフパッド「FZ-M1」(7型モデル)にはフルサイズUSBコネクターがついている。
なんとかできないものかと検索してみると、中国で「WindowsタブレットにフルサイズUSBコネクタをつけてみた(意訳)」というレポートを発見。筆者が購入した、酷比魔方製の「iwork8」(関連記事 )についても、低価格Win8.1タブの初期のヒット製品だからか、増設した強者がいた。
また淘宝網(Taobao)では、 「LenovoのMiix2 8や、DELLのVenue 8 ProにフルサイズUSBコネクターをつける改造サービス」が提供されている。
改造レポートの記事では、「なんで改造なんてするんだ? ハブやケーブル買えばいいのに」というコメントが上がっていたが、「お前はわかっていない」とのレス。意固地なまでのフルサイズUSBの追究は、ある種のロマンなのだ。
(次ページに続く、「電脳街の修理屋に依頼してUSB端子を増設!」)
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