シャープは12月16日、電子書籍の法人向けソリューション事業を流通小売業や飲食店、販売・サービス業などの業種向けに展開すると発表した。
シャープは、同社の電子書籍ストアで培ったノウハウを応用し、ウェブブラウザーから電子書籍を閲覧できるソリューション「EBLIEVA ブラウザビューア」を電子書籍書店などの法人向けに提供してきた。今回の事業拡大では、電子書籍システムに加えて、電子書籍コンテンツ/システムによる販促ソリューションを展開し、すでに3社が同ソリューションを導入したと発表した。
イオングループの未来屋書店が運営する「電子書籍ストア mibon(ミボン)」では、ウェブブラウザーから電子書籍が閲覧できるソリューション「EBLIEVA ブラウザビューア」を採用した。利用者は専用のアプリケーションを使用する必要がないという利点がある。
また通販サービスのニッセンと連携し、ニッセンのサイトを訪れた会員に対して、雑誌を無料で読める「コンテンツギフト」ソリューションを提供。ニッセンの会員は、雑誌の最新号をスマートフォンなどで閲覧できる。
さらに、マーケティングソリューション企業のCDGと連携し、サービス業や飲食店の待合室など、訪れた場所でのみ電子書籍(雑誌)を閲覧できる「マガジンスポット」ソリューションを提供。利用者は、店舗での待ち時間に自分のスマートフォンなどで雑誌を無料で閲覧できる。