10月に27インチiMac Retina 5Kディスプレーモデルが発表された。すぐに触れる機会があったのだが、ビジュアルのインパクトに圧倒された。歴史に残るモデルになることは間違いない。今回は、実機をお借りできたので、そんなiMac 5Kを活用する技と、ぽちっと購入してしまう自分への言い訳を紹介しよう。
2mmの看板の中の数字まで拡大せずに視認できる
27インチiMac Retina 5Kディスプレーモデルを初めて見た時は衝撃を受けた。実際、iPhoneやiPad、MacbookのRetinaモデルで高精細ディスプレーには慣れているのだが、それが27インチの大画面になっているのだ。解像度は5120×2880ドット、1474万5600画素の5K。4Kモデルを飛ばしての登場だ。
デザインは現行モデルと同じだが、画像を表示しただけで違いがはっきりわかる。高解像度写真の描写力が格段に高くなっているのだ。動物の毛並みやマクロ撮影した昆虫の複眼の上に乗っている露、広大な夜景の細かい描写までそのまま見える。驚いたのが、ディスプレー上で2mmほどの大きさで映っている看板の中に書いてある数字まで読めたこと。もちろん3Dディスプレーではないが、あまりの高画質に立体感まで出ている。通常のディスプレーはよーく目を凝らすとピクセルが見えるものだが、iMac 5Kは見えない。
筆者は別のところでも、高解像度を実感。この記事のために画面キャプチャーをUSBメモリーに保存したのだが、やけに時間がかかる。USB2.0ポートなのか? と思ったが、そうではなく単にファイルサイズが1枚20MB以上と大きかったのだ。
5Kのディスプレーはクリエイティブにしてくれる
フルHDディスプレーでも解像度は207万画素。スマホの写真でさえ、縮小表示しないと画面に収まらない。しかし、iMac 5Kは1500万画素近いので、一眼レフで撮影した写真も等倍表示が可能。写真の腕に覚えのある人は感動すること間違いなし。筆者もサンプルの高画質データを見た時は震えが走った。しかし、期待して自分の写真を表示した時のしょぼさにはがっくりきた。カメラの腕と性能が足りなかったようだ。とはいえ、これでカメラを買い替える決心がついた。次のデジカメは画質にこだわって、大きなセンサーを搭載したモデルにするつもりだ。
iMac 5Kの圧倒的な描写力は、自分もこの画面に値するものを作ってみたい、と思わせる。カメラを趣味にしている、もしくはしたいと考えているなら、カメラよりもiMac 5Kに予算を使った方がどっぷりはまるかもしれない。
さらに向いているのが、動画編集。4K動画を等倍再生しながら、残りの部分で編集が行なえる。すでに4K動画を撮影するデバイスが次々と登場しているし、今後も増えることは間違いない。現在はフルHDもあれば十分に感じるが、将来のことを考えればできる限り高解像度で残しておく方が安心だ。ただ、4K動画を再生すると、素材によってはカクカクして、「ビデオの再生中にコマ落ちがありました。」と表示される。本格的に4K動画を編集するなら、メモリとできればCPUをアップグレードしておきたいところだ。
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