近年のCPUにはさまざまな電力管理機能が組み込まれているが、そうした機能は実際にユーザーが意識することはない。
CPUが自動的に状況判断をして、適切な機能をオンにするようになっているためだ。
CPUの電源管理機能は、本来、コントロールパネルの電源オプションから、ある程度は設定できるようになっているのだが、多くのメーカー製PCでは、チップセットに合わせ最適なチューニングがなされており、ユーザー自身では設定できなくなっている。
自作PCに入れたWindowsと、ノートPCのWindowsとでは、電源オプションの設定項目が異なっているという経験をした読者もいるのではないだろうか。
実際にはメーカー製のPCでも、CPUの設定項目は用意されており、ユーザーが触ることがないように制限されているだけ。レジストリを変更すれば、この項目を再び表示することも可能だ。
CPUの詳細設定を表示する
CPUの電源管理機能は「電源オプション」画面から設定できるようになっている。まずは、この「電源オプション」画面の開き方を軽くおさらいしておこう。
電源オプションに詳細項目を表示するには、レジストリを変更する必要がある。
設定項目はじつに36個もある。すべてオンにするのもいいが、必要な物だけに絞ると、あとからの設定変更がしやすい。
基本的に下方制限することしかできないので、設定を変更することで本来のCPU以上の速度に変えることはできない。だがもし、問題が生じるようであれば電源プランを「バランス」などに変更するなどで初期設定の状態にリセットしよう。
ひとまず、レジストリエディターを開き、CPUの電源オプションに関連するツリーを開く。レジストリの操作をミスすると、起動しなくなるといったトラブルが起こる可能性がある。
試す場合は自己責任となるので、細心の注意を払って行なうこと。
(次ページに続く、「レジストリを変更して詳細項目を表示する」)
この連載の記事
-
最終回
PC
いざというときの最終兵器! Winodws 8.1の復元機能を使いこなす! -
第32回
PC
Windows 8.1の通知機能「トースト」の表示時間を変更する! -
第31回
PC
デスクトップから即検索! 効率がアップするWindowsサーチの設定 -
第30回
PC
書いた文章をWindows 8.1に音声で読み上げさせる! -
第29回
PC
タイマー制御やメッセージ表示も! Windows 8.1のシャットダウン術 -
第28回
PC
Windows 8.1のスタート画面に現われたマズイ画像を消す! -
第27回
PC
タスクバーからファイルなどを呼び出せる「ジャンプリスト」の有効活用術 -
第26回
PC
ウィンドウが画面外に出て操作できない……そんな時の解決法! -
第25回
PC
今年は平成何年だっけ? Windows 8.1の日付表示で解決! -
第24回
PC
Windows 8は誤って上書きしたファイルを復活できる! -
第23回
PC
Windows 8の「ファミリーセーフティ」で仕事の効率アップ! - この連載の一覧へ