ウェイトハンデに悩まされた鈴鹿1000km
SUPER GTの中で最長距離を走る第6戦 鈴鹿1000km。鈴鹿の1000kmレースといえば50年近い歴史を誇り、最初は草レースだったが、ここ数年はSUPER GTの一環として開催されている。
8月30日、予選。1回目は谷口選手が担当した。ミクZ4は96kgのウェイトハンデに加え、直前で世界的なレギュレーション変更によりさらに20kgが追加され、100kg以上重くなっていた。さすがにこの重さの相当効いており、ハッキリとタイムに現れた。谷口選手が限界ギリギリまで削って出したタイム「2'01.483」だったが、その後次々と記録更新されていき、最終的には17位で悪夢の予選1回目落ちとなってしまった。とはいえ、昨年の予選も17位から挽回している(結果的には失格だが)ので、今回も期待せざるを得ない。
我慢を強いられた決勝レース
迎えた31日、決勝レース。今年は開催時期が8月の最後に移ったため、どちらかというと初秋という気温でかなり快適だった。しかし、路面温度も想定と変わってくるため、チームの戦略やタイヤの摩耗などに大きく影響する。なお、今回は長距離ということで第3ドライバーを用意しているチームが多かったが、GOODSMILE RACING & TeamUKYOは谷口選手と片岡選手のみで戦う作戦だ。
スタートドライバーを務めるのは片岡選手。GT300クラスで約160周のロングバトルは最低4回のピットインが義務づけられており、昨年はここを逆手に取って5回ピットインし2位を獲得した。今年はオーソドックスに片岡選手が3回、谷口選手が2回走る、4ストップ5スティント作戦だ。
パトカーと白バイの先導走行からローリングスタートでレース開始。序盤の混乱で抜かれてしまい、1周目に19位までダウンするが、5周目には18位に上がることができた。その後、前を走る#21 Audi R8 LMS ultraがなかなか抜けない。抜けそうで抜けないままバトルは16周目までもつれ込んだ。その後、徐々にピットインをするチームが増えてきたため、16位まで順位を上げることに成功する。
ミクZ4も22周目には最初のピットイン。タイヤ交換、谷口選手へドライバー交代を済ませピットアウト。アウトラップでは24位、最下位までダウンしたものの、一度もピットインを済ませていないチームが続々とピットに入ったため、32周目に15位になっていた。だが、今度は#86 クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3に引っかかっていた。ウェイトの差もあるが加速力が違うため、コーナーで追いつくものの立ち上がりで離されるという展開がしばらく続いた。
(次ページでは、「ピットインのタイミングで順位をアップ!」)
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