ローランド ディー.ジー.は9月3日、デスクトップ用造形機器として3次元積層造形機「ARM-10」と新開発の3次元切削加工機「SRM-20」の2機種を発売した。同社は、この2台の造型機を「monoFab(モノファブ)」シリーズとして、新たなデジタルものづくりのあり方を提案するという。
3次元積層造形機ARM-10は、紫外線発光ダイオードを光源とするプロジェクターから順次照射して樹脂を硬化させる光造形3Dプリンター。プロジェクターによって面を硬化させるため、点で硬化する方式に比べて造形にかかる時間が短いのが特長。また硬化した樹脂を引き上げながら積層する「吊り下げ方式」を採用したことにより、使用する樹脂量を抑えることができる。
造形サイズは幅130×奥行き70×高さ70mm、XY軸の解像度は0.2mm、Z軸解像度は0.1mm。本体サイズは幅430×奥行き365×高さ450mm、重量は17kg。インターフェースはUSBで、出力ソフトウェア「monoFab Player AM」が標準で付属する。価格は73万4400円。
同時に発売となる3次元切削加工機SRM-20は、アクリルや木材、ケミカルウッドなどさまざまな素材をドリル状の削り出して加工する工作機器。同社がパーソナル向け切削加工機「MODELA」を発売して以来の技術が盛り込まれ、高速・高精度の切削加工が可能。
切削範囲は幅203.2×奥行き152.4×高さ60.5mm、動作速度は6~1800mm/分。本体サイズは幅451.0×奥行き426.6×高さ426.2mm、重量は19.6 kg。インターフェースはUSBでCAMソフトウェア「MODELA Player 4」、2次元切削ソフトウェア「iModela Creator」、簡易加工ソフトウェア「ClickMILL」など多彩なソフトウェアが付属する。価格は51万8400円。