通話やメール、ネットショッピング、SNSをはじめ、スマホの用途はさまざまな分野に広がっている。最近、話題となっているのは「スマホでタクシーを呼ぶ」アプリ。「日本交通タクシー配車」や「全国タクシー配車」、「スマホ de タッくん」といった国産アプリのほか、ここへきて「HAILO(ヘイロー)」や「Uber(ウーバー)」と海外のアプリの日本進出も進んでいる。
「スマホで呼ぶ」というアプリではこのたび、球場のビールの売り子をスマホで呼ぶサービスが登場した。これは、アプリックスIPホールディングスのBeaconサービスと、メディアアクティブの「野球場NAVI」アプリとの連携によるもので、日本プロ野球機構のオリックス・バッファローズ本拠地の京セラドーム大阪球場に導入となった。
「野球場NAVI」では、球場内のレストラン、ファストフードショップ、お土産やグッズなどの売店、あるいは化粧室や授乳室などをスマートフォンで案内・誘導することが可能。「ビールの売り子を呼び出す」サービスは日本初をうたい、アプリの画面上で座席情報を入力して売り子(ビールの銘柄)を選ぶと、選ばれた売り子がプッシュ通知を受け、入力された番号の座席を訪ねてくる仕組みだ。
Beaconを活用する事例はほかにも増えてきている。たとえば、AOKIはiOS7に搭載された近距離無線通信機能「iBeacon(アイビーコン)」をテスト導入。iBeacon対応のiPhoneを持参したユーザー会員が店に入ると、店舗に設置した専用iBeacon機器とiPhoneがiBeaconで無線接続。iPhoneのアプリに来店ポイントやクーポン情報、商品情報などを配信する。
横浜・八景島シーパラダイスは9月30日までの期間限定で現在、ベイシスイノベーションが提供するBeaconサービス「beaconnect(ビーコネクト)」を活用。水族館内の生きもの情報や豆知識、イベント情報などを来場者のiPhoneにプッシュ通知する。
インフォシティは25日、iBeaconを手軽に導入できる汎用型スマホアプリ「B+POP」(iOS版/Android版)を発表した。同アプリは、キャンペーンやクーポン、商品情報などを来店者のスマホにプッシュ通知できるもの。来店者がお店のどの位置にいるかによって通知する情報を使い分けることも可能。商品陳列コーナー等に設置するBeaconモジュールとアプリ、導入事業者向け管理システムがワンパッケージとなり、9月からの提供開始を予定している。
タクシー配車アプリではGPS、その他はBeaconを活用することで、スマホは今後、ユーザーの位置にちなんだサービスの提供が増えていきそうだ。