楽曲検索サービス「Shazam」に似た機能によって、聞いている音楽や見ている番組を友人にシェアできるようになったようだ。
Facebookは本日、Facebookアプリ用の新しい機能を発表した。ユーザーが投稿中に背後で流れている音楽やテレビ番組を自動的に判別するというものだ。この機能を有効にすると、スマートフォンのマイクロフォンを使ってユーザーの周囲の音がスキャンされる。この機能が稼働している間、スクリーン上には音アイコンが表示される。この「Shazam」と似た機能によって一致する曲や番組が見つかった場合は、それを投稿の一部として友人にシェアすることが可能だ。
Facebookは、この機能によって分析された音源が保存されることはないと言っており、「周囲のノイズや会話を特定するようなことはできない(おそらく意思の問題ではなく機能的な意味で)」と主張している。しかし当然、ユーザーが見ている番組や聴いている音楽を特定することは可能であり、Twitterとの「セカンドスクリーン」アプリの地位を巡る争いに向けた機能だと思われる。セカンドスクリーンとは、人々がテレビ番組を視聴しながらその内容について会話するために利用するツールを指す。
特定され、友人にシェアされた音楽は30秒間試聴することができる。テレビ番組をシェアした場合は、番組の具体的なシーズンやエピソードが投稿されるという。Facebookはまた、「ネタバレは完全に防ぎつつ、友達との会話に参加することができる」等とよく分からない主張をしている。どうやらFacebookは、ユーザーが皆ネタバレなどをしない良い人達ばかりだと信じているようだ。
ユーザーが楽しんでいる音楽やテレビ番組などのエンターテイメントに関する詳細なデータは、広告主や、Facebookのメディアパートナーにも提供されることになるだろう。Facebookは既に、ユーザーがその週にどんな会話を交わしたかというデータをテレビネットワークに流している。これにユーザーのエンターテイメント情報が加わるとなれば、さらに多くの企業がユーザーの目を引くため、Facebookにお金を払うようになるだろう。
トップ画像提供:Karen Black(Flickrより)、文中画像提供:Facebook
Selena Larson
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