バッファローは、同社のIEEE 802.11ac無線LANルーター「WZR-1750DHP2」とiPhoneやiPad、Nexus 7などの組み合わせで、「ビームフォーミング」効果が得られるようになるファームウェアバージョンアップを実施すると発表した。
WZR-1750DHP2は2013年12月に発売された、同社無線LANルーターの最上位モデルで、現在の実売価格は1万5000円前後となっている。
ビームフォーミングとは、子機の位置を無線LANルーターが判別し、障害物などがあっても効率よく電波を届けられる機能のこと。本来、ビームフォーミングは子機側も対応する必要があり、iPhoneなどは非対応のため利用できなかった。
しかし、今回バッファローが提供するファームウェアをWZR-1750DHP2に適用すると「ビームフォーミングEX」という機能が追加される。これは無線LANルーター側がサーチ用のパケットを使って子機の居場所を特定。ビームフォーミング非対応子機でもビームフォーミングと同様の効果を得られる。
同社の測定(WZR-1750DHP2に有線接続したPCから、1階上のフロアに持ち出したiPhone 5sへのスループットを1分間計測)によれば、バージョンアップ前が下り速度38.6Mbpsだったのに対し、バージョンアップ後は57.9Mbpsと、約1.5倍高速化したとのこと。
対応する子機は、iPhone 5/5s/5cおよびiPad(Retinaディスプレーモデルおよび2013年発売モデル)、iPad mini(Retinaディスプレーモデルは非対応)、Nexus 7となっている。
ファームウェアは今日(5月21日)から提供され、適用後の本体バージョンはVer2.20となる。