ビッグデータにも応用できるExcelデータ分析の基本 5
Zチャートで推移傾向をつかむ──住中先生の「ビジネス極意」
2014年05月14日 09時00分更新
文● 住中光夫/アスキー書籍編集部
移動年計の計算方法
得意先別月別売上データからピボットテーブルで、年別月別売上額の合計表を作成します。その表を別シートにコピーして、売上年計、移動年計の項目を作成し、Zチャートを作成します。
この図のようになっている移動年計を、Excelで計算するには、2012年度の売上合計と2012年度の各月の売上、2013年度の各月の売上の数字を利用して算出します。
2013年4月の移動年計=2012年度合計-2012年4月売上+2013年4月売上
2013年5月の移動年計=2013年4月の移動年計-2012年5月売上+2013年5売上
2013年6月の移動年計=2013年5月の移動年計-2012年6月売上+2013年6月売上
Zチャートに使う表の作成手順
1 データリスト形式の表から、下図のようなピボットテーブルを作成する。
2 「行」に「月」、「列」に「年」、「値」に「売上額」をドラッグ。
3 4月から始まる年度別の表を作成するために、ピボットテーブルの表から何度か繰り返して値のみをコピーし、別シートに右図のような表を作成する。 → 4「売上年計」「移動年計」「合計」の新規項目を追加する。
5 古い年度の合計値を求める。ここでは2012年度の合計を、SUM関数で求める。
6 2013年度の売上年計を求める。 → 7 D2セルは、C2セルと同じなので、「=C2」と入力する。 → 8 D3セルは、「=D2+C3」と入力する。 → 9 フィルハンドル(■)をD13セルまでドラッグするか、ダブルクリックする。
10 E列には移動年計を求める。 → 11 E2セルに、「=B14-B2+C2」と入力する。
12 E3セルに、「=E2-B3+C3」と入力する。
13 フィルハンドル(■)をE13セルまでドラッグするか、ダブルクリックする。
14 Zチャートの元になる表が完成した。
■Amazon.co.jpで購入