ソーシャルゲーム事業などを展開しているグリー(GREE)は8日、中古ブランド品を買い取る新規事業を発表した。新たに設立した子会社のグリーリユースが同事業を運営し、ブランドリユース最大手のコメ兵(KOMEHYO)と提携する。新事業のサービス名はブランド品買取サービス「uttoku by GREE(ウットク バイ グリー)」で、同日付けでサービスを開始している。
ウットクは、バッグや財布などのブランド品を買い取るサービス。受付は電話とWebで行い、依頼主の自宅等までブランド品を引き取りに行き、査定のうえ、対価を依頼主に支払う仕組み。査定はKOMEHYOが担当し、買い取った中古ブランド品はKOMEHYOが再度販売する予定だ。
査定後の対価は最短24時間以内に現金で振り込みとなるが、現金ではなく、提携するパートナー企業のポイントやクーポン等に対応できるのが大きな特徴。ポイントやクーポン等では査定評価が上がり、たとえば全国の飲食店で利用できる「ぐるなびデジタルマネー」で受け取る場合は査定評価が20%アップする。仮に現金での買い取り額が5万円だとすると、「ぐるなびデジタルマネー」では6万円分を得られる。
パートナー企業はほかに、グルメ・美容・宿泊で利用できる「OZmall」や、映画鑑賞チケットの「東急系映画館&109シネマズ」、家事代行(サービスマスター)の「DUSKIN」など。5月中に旅行・ショッピングで利用できる「ANA(全日本空輸)」、夏にはアマゾンギフト券にも対応する。
わざわざ買い取り店舗へ足を運ばなくても利用できるウットク。買い取り査定は無料で、査定後の買い取りキャンセルにも対応。中古リサイクル品の送料も無料だ。他の買い取りサービスにはない特徴をもっているものの、はたしてグリーの中古ブランド品ビジネスへの参入は成功するか、今後の動きに注目したい。