サーバーに履歴を残さず、暗号化されたプライバシー性の高いコミュニケーションを実現
NTTコム、ブラウザ間のリアルタイム通信技術を活用したチャットサービス「WebRTC Chat on SkyWay」トライアル提供開始
2014年04月21日 18時10分更新
NTTコミュニケーションズは、ブラウザ間でリアルタイム通信を実現するWebRTC(Web Real-Time Communications)技術を本格的に活用した国内初のWebアプリケーションサービス「WebRTC Chat on SkyWay」の無償トライアル提供を4月21日より開始した。
WebRTCは、パソコンやスマホのブラウザ間でポイントtoポイントでの映像やデータ通信を実現する技術。従来のWebサービスのように通信時にサーバーを介さないため、Webサービスのリアルタイム性向上と低コスト化が期待される。また、従来のポイントtoポイント型のサービスはパソコンなどの端末側に専用アプリを必要だったが、WebRTCでは既存のブラウザを用いるため低コストのサービス開発が可能。オープンで多種多様なリアルタイムサービスの展開が期待されている。
トライアルオープンしたチャットサービス「WebRTC Chat on SkyWay」では、発言内容をサーバーに履歴として残さず、通信自体も暗号化されている。会員登録も不要で、各種ブラウザでサービスサイトにアクセスするだけで利用できる。
なお、ポイントtoポイント型のサービスは違法データの交換に利用されやすいことが一般的に懸念されているため、WebRTCではビデオチャット開始/切断時の接続情報は標準的に保存されるため、万一の事態にログの適切な運用・管理を行うことで対応可能としている。
NTTコミュニケーションズでは、「WebRTC Chat on SkyWay」のトライアル提供を通した知見をWebRTCプラットフォーム機能に反映、機能を順次追加してゆくという。