米調査会社Flurry(フラリー)が現地時間1日に公開した調査レポートによると、2014年1~3月のモバイルアプリ利用状況を調査・分析したところ、スマホやタブレットといったモバイル端末を利用する時間が2時間42分となり、13年の同様調査での2時間38分から4分間増加した。
このうち、モバイル向けWebブラウザとモバイル向けアプリの利用を比較すると、13年はWebブラウザが20%でアプリが80%だったのに対し、14年はWebブラウザが14%でアプリが86%と、アプリの利用が6ポイント増加。以上から、パソコンによるWebブラウジングからモバイルでのアプリ利用へとユーザー行動がシフトしつつある傾向が読み取れる。
そこでどのようなアプリが利用されているか調べると、上位から順に「ゲーム」の32%、「Facebook」の17%、「ソーシャルメッセージング」の9.5%がトップ3。ほかに「Twitter」が1.5%となっており、SNSとメッセージングを合わせたソーシャル系が28%を占めたことになる。モバイルアプリの利用増をけん引しているのはゲームとソーシャル系アプリが中心となっているようだ。
同社では今年の1月に、モバイルアプリの利用状況を12年と13年で全体的に比較したレポートを発表している。全世界でのモバイルアプリの利用は、12年に比べて13年は倍以上の115%増を記録し、最も成長著しいアプリのジャンルは、3倍超の203%増となった「Messaging and Social(メッセージング&ソーシャル)」だった。14年1~3月調査の結果を踏まえると、ソーシャル系アプリを中心にしたモバイルアプリ利用の拡大が13年に引き続き14年も継続していると言える。
なお、今年1月のレポートでは、ほかのジャンルでもたとえば、「Sports , Health and Fitness(スポーツ、健康&フィットネス)」が12年から13年にかけて49%増、「News&Magazines(ニュース&雑誌)」も31%の増加を記録している。そのため、14年は利用アプリがさまざまに広がりモバイル利用の多様化が進むことも考えられる。