人気スマホの中から3機種をピックアップして、テストしていく本企画。今回は3機種ともシャープのAQUOS PHONEシリーズを選んだ。「ZETA」「SERIE」「Xx」と主要3キャリアを代表するスマホであり、実際に高性能。しかし微妙な違いもあるようだ。わずかな差が勝負にどんな影響をもたらすか注目してほしい。
スペックを比較すると
3機種は同じ……ではない!?
用意したのはドコモ「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」、au「AQUOS PHONE SERIE SHL23」、ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx 302SH」。各機種について簡単に説明しよう。
●ドコモ「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」
IGZO液晶を採用し、“余裕の3日間”という電池持ちを謳っている。ドコモの“Androidのおすすめ3機種”に含まれる一台。
●au「AQUOS PHONE SERIE SHL23」
こちらもフルHDのIGZO液晶を採用。前機種でも3日間の電池持ちを謳っていたが、本機はより細かく「静止画50.9時間」「動画15.7時間」といった具体例を挙げている。
●ソフトバンク「AQUOS PHONE Xx 302SH」
本機のみIGZO液晶ではなくS-CG Silicon液晶を採用。左右+上辺も狭額縁化し、表面全体における画面の表示割合を大幅に増やした「EDGEST」と名づけられたデザインを採用している。カメラに写した英単語を翻訳する「翻訳ファインダー」と呼ばれる独自機能も搭載。
3機種のうち、ドコモとauはやはり電池持ちが強くアピールされている。ソフトバンクの302SHも“余裕の2日間”としているが、それよりも狭額縁デザインが最大の特徴という印象だ。
では、詳しくスペックを比較してみよう。
ドコモ 「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」 |
au 「AQUOS PHONE SERIE SHL23」 |
ソフトバンク 「AQUOS PHONE Xx 302SH」 |
|
---|---|---|---|
メーカー | シャープ | シャープ | シャープ |
本体サイズ | 約70×141×8.9mm | 約70×140×9.2mm | 約70×132×9.9mm |
重量 | 約139g | 約145g | 約147g |
画面サイズ | 5型 | 4.8型 | 5.2型 |
画面解像度 | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット |
OS | Android 4.2.2 | Android 4.2.2 | Android 4.2.2 |
CPU | クアッドコア 2.2GHz | クアッドコア 2.2GHz | クアッドコア 2.2GHz |
ROM/RAM | 32GB/2GB | 16GB/2GB | 32GB/2GB |
メモリーカード | microSDXC(64GB) | microSDXC(64GB) | microSDXC(64GB) |
下り最大通信速度 |
150Mbps (Xi) |
150Mbps (4G LTE) |
112.5Mbps (SoftBank 4G LTE) |
LTE対応周波数 |
2GHz/1.7GHz /1.5GHz/800MHz |
2GHz/1.5GHz /800MHz |
2.5GHz(AXGP) /2GHz/1.7GHz /900MHz |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○(最大10台) | ○(最大10台) | ○(最大10台) |
カメラ画素数 |
1630万画素CMOS (裏面照射型) |
1630万画素CMOS (裏面照射型) |
1630万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ |
210万画素CMOS (裏面照射型) |
210万画素CMOS (裏面照射型) |
120万画素CMOS (裏面照射型) |
防水/防塵 | ○/× | ○/○ | ○/× |
ワンセグ連続視聴 | 7時間50分 | 10時間 | 7時間30分 |
フルセグ連続視聴 | 4時間30分 | 6時間10分 | 5時間 |
FeliCa | ○ | ○ | ○ |
赤外線通信 | × | ○ | ○ |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
MHL(HDMI) | × | × | × |
Miracast | ○ | ○ | ○ |
SIM形状 | microSIM | microSIM | nanoSIM |
バッテリー容量 | 3000mAh | 3000mAh | 2600mAh |
Qi | × | × | × |
カラバリ | Navy、White、Red | ブラック、ホワイト、ブルー | ラピスブルー、ホワイト、ブラック、ピンク |
まずはサイズ。EDGESTを採用したソフトバンクの302SHは高さが8mmも短いのだが、画面サイズは最大の5.2型。画面は大きく、それでいて本体はコンパクトになっていることが一目でわかる。
一方、ドコモのSH-01Fは139gと軽く、一番薄い。同じIGZOのau SHL23は、4.8型と画面がちょっと小さい。3機種ともまず外観で違いがあることがわかる。
CPUやメモリー、カメラなどはほぼ同じだが、防塵にまで対応しているのはSHL23のみ。そしてワンセグとフルセグの連続視聴時間が、SHL23のみ抜きん出た数字になっている。ワンセグよりも、電池消費が激しいフルセグが6時間というのはインパクトのある数字だと感じる。
さらに見ていくと、SH-01Fのみ赤外線通信に非対応。最近は活躍の場が少なくなっているとはいえ、あれば安心という人もいるだろう。
電池容量は302SHが2600mAhで小さめ。これに画面も大きいことを考えると、ちょっと心配だが、なにしろ電池持ちに定評のあるAQUOS PHONEなので、実際にテストしてみないとどのくらいの差があるかはわからない。このあたりも本連載で順次テストしていく予定だ。
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