このページの本文へ

Excel乗り換えとSIカスタマイズを想定

サイボウズ、780円/1ユーザーの「kintone Light」を投入

2013年12月10日 13時30分更新

文● TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 12月10日、サイボウズは業務アプリ構築クラウド「kintone」の普及を図るべく、価格プランを刷新。2014年4月から現行価格より値下げした「kintone Light」とフル機能でAPIを利用したカスタマイズを前提とする「kintone Standard」の2つのコースを用意する。

 発表会において、サイボウズ代表取締役社長 青野慶久氏は、4年間クラウド事業に徹底投資し、cybozu.comの有料契約者数が5000社に達したことを改めてアピール。クラウドサービスの伸張により、売り上げも前年同月比15~30%に推移している。「cybozu.comによって新しい成長フェーズに入ったことを実感している」(青野氏)。

サイボウズ代表取締役社長 青野慶久氏

 青野氏が「16年間経ってようやく至った、未来があるチームワークのためのアプリケーション」と語るkintoneは、先日有料契約者数が1000社を突破。こうした状況を受け、今回の新価格体系を用意した。

kintoneの新価格体系

 現行価格(880円)より値下げした780円/ユーザーのkintone Lightは、現状90%を占めるExcelからの乗り換えユーザーを狙ったエントリメニュー。1500円/ユーザーのkintone Standardは、kintone LightにAPIとJavaScriptによるカスタマイズ機能を追加している。青野氏は、両者について「顧客がライトなお客様とヘビーなお客様に二極化している。ExcelのリプレースはLight、カスタマイズばりばりでSIerが顧客の業務に立ち入るのに使うのがStandard」と語る。

 また、kintoneの開発を支援するSIパートナーの拡大も進める。現状、販売開始から2年で40社を超えるパートナー契約を結んだが、APIを活用したアプリの開発を進めるパートナーをより拡大していく。来年はコミュニティサイトや技術サイトの強化、開発用アカウントの提供、技術サポート数などの拡充を図ると共に、パートナーと共に案件の発掘支援も重点的に取り組むという。圧倒的に短期で開発が進むということで、ビジネスの先行きを気にするSIerも多いが、「SIerもこれからは単発の仕事を継続的なサービスに変えていく必要がある」(青野氏)と語る。

■関連サイト

カテゴリートップへ