今回のことば
「どこよりも使いやすい。それは、圧倒的な差である。この製品はアップルにしか作れないものである」」(米アップルのティム・クックCEO)
アップルが新製品群を一挙に投入、iWorkを無償化
アップルは、米国時間の2013年10月22日、iPadやMacintosh本体、さらにはOSやアプリケーションソフトウェアに至る新製品群を発表した。
MacBook Proは、第4世代CoreプロセッサであるHaswellを搭載する形で進化。さらに、クリエイティブワーク向けと位置づけるMac Proを正式に発表。円筒状のユニークな形状は、6月のWWDC(World Wide Developer Conference)で公開されたデザインをそのまま踏襲した。一方で、同じくWWDCで披露されたOS Xの最新バージョン「Mavericks」も、今回、正式に発表。これを無償で提供すると発表した。
さらに、「Pages」「Numbers」「Keynote」などで構成されるビジネスアプリケーションである「iWork」は、マックへの無償添付や既存ユーザーを対象に無償で提供。個人向けアプリケーションの「iLife」を構成する「iPhoto」、「iMovie」、「Garageband」も、同様にiOS搭載デバイスに無償で搭載。既存ユーザーにも無償で提供する。
クックCEOは、「無償という我々の方針に、業界は驚くかもしれない。しかし、業界を驚かせることが我々の目的ではない。顧客に最新のソフトウェアを使ってもらうことが目的である」とした。
タブレットがここまで急速に普及することを想像できたか
そして、最大のトピックスが、iPadの新製品投入である。
ここでは、高性能化と薄型化、軽量化を図った「iPad Air」を投入。第5世代となる9.7型ディスプレイ搭載iPadが正当進化を図った格好だ。また、iPad miniも第2世代となり、新たに2048×1536ドット(326ppi)のRetina Displayを搭載。iPhone 5sやiPad Airと同じく、最新のA7プロセッサを搭載することで高性能化を図った。
Android陣営によるタブレット攻勢に加えて、マイクロソフトが投入した自社ブランドのタブレット端末「Surface」が、第2世代へと突入。アップルの発表当日は、米国でマイクロソフトのSurface 2およびSurface Pro 2の発売日と重なったが、クックCEOは、それには一切言及しないまま、iPadの優位性を強調してみせた。
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