このページの本文へ

大ホールやプラネタリウムのデジタル上映をなどの需要を見込む

ソニーの業務用4K SXRDプロジェクター「SRX-T615」、新光学エンジン搭載

2013年10月21日 20時42分更新

文● 行正和義

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

新開発の光学エンジンを採用した4Kプロジェクター「SRX-T615」

 ソニーは、同社独自の4K SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)パネルを搭載し、4K(4096×2160ドット)映像を投影する業務用プロジェクター「SRX-T615」を発表、11月1日より発売する。

4Kプロジェクションを可能にする反射型表示素子SXRDパネル

 新開発の光学エンジンを搭載し、12000:1の高コントラスト比と18000lm(ルーメン)の高輝度を実現。さらに新開発の光学部品によりスクリーン中心部と周辺部での映像の明るさの違いを抑えている。

 大きなエリアに映像を投影する際には複数台のプロジェクターを並べるのが一般的だが、SRX-T615には映像の継ぎ目を目立たなくするエッジブレンディング機能が搭載されており、新光学系の画像輝度均一化によっていっそう高画質な複数台の投影が可能という。とくに4Kプロジェクターは、プラネタリウムや大ホールでのデジタル上映やシミュレーションといった市場の拡大が期待されており、これらの用途での需要が見込まれる。

新光学系は複数プロジェクターを並べて投影する際に必要となる画像の繋ぎ目合成処理「エッジブレンディング」で細かな調整が可能という

 標準でsRGB色域に対応しているほか、オプションでAdobeRGBやデジタルシネマ用規格DCDMに対応したカラーフィルターも用意されている。

 光源には交換推奨時間最大3000時間という長寿命タイプの高圧水銀ランプを使用。1灯あたり450Wまたは330Wで点灯する6灯ランプシステムを採用し、1灯が切れたときにも(やや明るさは減じるものの)投影が可能なほか、4灯/3灯/2灯を交互に点灯することで連続投影時の輝度変化を少なくし、メンテナンスサイクルも延長できるという。また、ユーザーによるランプ交換も容易に行えるようになっている。

 インターフェイスは映像入力がHDMI☓2、オプションスロット☓2(シネマサーバー4Kサーバー用、4Kインターフェイス用)、制御用がRS-232C☓1、10BASE-T/100BASE-T×1、INTERLOCK×1。本体サイズは幅548×奥行き634×高さ1119mm、重量は約143kg(レンズ、ランプを除く)、電源はAC200~240V。

 発売は11月1日。価格はオープンプライス(市場推定価格は1250万円前後)。

■関連サイト

カテゴリートップへ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中