ソニーから、半透過型ミラー採用の「トランスルーセントミラー・テクノロジー」を採用するデジタル一眼カメラのエントリーモデル「α58」が発表された。
ボディーのみの販売は予定しておらず、18-135mmレンズが付属するキットの予想実売価格は8万5000円前後。8月9日発売予定だ。
新機種は新開発となる有効2010万画素の「Exmor APS HD CMOSセンサー」を採用。従来モデルの「α57」(1610万画素)から解像度がアップしている。
画像処理エンジンの「BIONZ」もブラッシュアップされ、最上位機種の「α99」に採用されている「エリア分割ノイズリダクション」を新たに搭載。平坦部やエッジ部などを判別し、部分ごとに最適なノイズ低減処理とシャープネス処理を行なう機能で、低照度時でも解像感を維持したままノイズを大幅に低減できる。
また、新機能の「ロックオンAF」では、被写体のサイズを認識してAF追従を行なう。従来は“点”で追従していたため測距点にかからないと合焦が外れる可能性があったが、新機種は被写体全体を追従対象とするため、測距点にかかりやすく合焦率が大幅にアップしているという。
この機能を応用した新機能が「オート追尾フレーミング」で、動いている被写体を追従して撮影した際に、最適な構図になるように自動でトリミング処理をしてくれる。
背面液晶はα57の3型(92万画素)から2.7型(46万画素)となり、また従来機ではチルトおよび回転機構を搭載したバリアングル式だったが、α58は上下のチルトのみという仕様になっている。
その代わり、ファインダーは従来の液晶パネルから有機ELパネルとなり、より見やすくなっている。
本体サイズは幅128.6×奥行77.7×高さ95.5mmで、α57よりも幅と奥行きが短くなっている。本体のみの重量は約492gで、こちらもα57(539g)よりも軽くなっている。
レンズキットは18-135mm付属のもの以外に、18-55mmと55-200mmのレンズが付属するWズームキットを用意(予想実売価格は8万5000円前)。特に18-55mmは新開発レンズで、α58に合わせた塗装になっているほか、従来のレンズよりフレアの発生を低減しているという。