シャープから、スマートフォンとの連携使用に重きを置いた「スマホライフ AQUOS」こと「LC-24MX1」シリーズが発表された。5月30日発売予定で予想実売価格は7万円前後。
24型の小型テレビで、解像度は1366×768ドット。内蔵するチューナーは1基で、USB HDDへの番組録画に対応する。なお、「レコロング」などの長時間録画対応USB HDDにも対応する。
最大の特徴は本格的な2.1chスピーカーを搭載すること。AQUOSがスタンバイ状態でも単体でBluetoothスピーカーとして機能し、スマホの音楽をワイヤレススピーカーとして再生できる。
スピーカーユニットはパイオニア製で出力は5W+5W。10Wのサブウーファーも内蔵している。スマホとの接続時は独自の「ミュージックモード」となり、通常のテレビ音声再生モード(ナレーターの声を聴きやすくする)よりも高音と低音を高めた音となる。
また、Blu-ray Discなどの映像コンテンツを再生する際はサラウンドモードの使用も可能。臨場感のある音で映画などを楽しめる。
本機はワイヤレスでスマホの映像を転送する「Miracast」と、ワイヤードでスマホの映像を転送しつつ、スマホの充電や(テレビのリモコンによる)操作が可能になる「MHL」に対応。
さらに本機のもう1つの大きな特徴として、専用スマホアプリ「AQUOSコネクト」を導入することで、テレビ画面とスマホの画面を同時にテレビに表示することが可能となる。
通常はテレビ画面の横に縦長のスマホ画面が表示されるが、スマホを横に倒すことでテレビのスマホ画面も横長となり、テレビ画面よりも大きく表示される。さらにスマホを2回振ると音声が切り替わる(スマホ⇔テレビ)など、スマホ連携時の使い勝手にこだわっている。
また、AQUOSコネクトの検索では、現在表示中のテレビに関連するキーワードが自動抽出され、表示されるリストからキーワードを選択するだけで関連情報を検索できる「キーワードサーチ」が利用できる。
なお、AQUOSコネクトはワイヤレス(Miracast)、ワイヤード(MHL)の両方で利用できるが、ワイヤード接続時は(無線LANルーターなどを介した)有線LAN環境が必要。
また、AQUOSコネクトはAndroid版に加えてiOS版も用意されるが、iOSデバイスはMiracastにも、MHLにも対応していない。このため、ワイヤレス接続時は有線LAN接続が、ワイヤード接続時はHDMI出力アダプターなどが必要となる。
同社は本機を「スマートテレビの1つの形」としてアピールしつつ、「テレビよりもスマホを見ている時間のほうが長い若者」に向けて訴求していくという。