シャープはサムスン電子の日本法人で主にスマートフォンなどを扱うサムスン電子ジャパンと資本提携を行なうことを正式に発表した。同社はサムスン電子ジャパンより約104億円の出資を受け入れ、出資後の議決権ベースで3.08%(総発行株式数ベースで3.04%)の第三者割当による新株式を発行する。発行株数は3580万4000株。
今回の資本提携の目的について、シャープは「液晶事業分野における当社とサムスン電子の企業価値の向上に向け、両社の信頼関係を構築するとともに、当社の自己資本を増強すること」とし、さらに「経営の中核をなす液晶事業の収益基盤を確固たるもの」にしていくという。
シャープは従来からサムスン電子に液晶パネルを供給しているが、今回の提携によりテレビ向け大型液晶パネルからモバイル機器など向けの中小型液晶パネルまで、サムスン電子に対して「安定的」かつ「タイムリー」に供給していくという。