日本マイクロソフトとNTT東日本が、中堅・中小企業、SOHO向けのICT利活用促進における協業を発表した。
NTT東日本が提供する企業向けサポートの「オフィスまるごとサポート」を、あらかじめPCに搭載し、「オフィスまるごと搭載モデル」として発売。その第1弾として、デルが、Windows 8 Proを搭載したノートPC、デスクトップPC、タブレットPCの7機種を用意した。
日本マイクロソフトの樋口泰行代表執行役社長は、「英語力を身につけることで、日本全体の国際競争力が高まると言われるように、日本全体がICTを利活用することで生産性が高まり、競争力があがる。今回のオフィスまるごと搭載モデルが、中堅・中小企業のIT利活用を促進するエンジンになると期待している」と語る。
また、デルの郡信一郎代表取締役社長も、「創業時にデルが最初に販売したPCは、中小企業が対象だった。それがデルの原点。オフィスまるごと搭載モデルでは、中堅・中小企業に向けて、2万9980円という購入しやすい価格で提供すると同時に、導入後の運用に対する不安や課題を解決できる」と、オフィスまるごと搭載モデルに期待を寄せる。
そして、NTT東日本・山村雅之社長は、「OS市場では95%のシェアを持つ日本マイクロソフトと、高性能と低価格で高い評価があり、国内中堅・中小企業向けデスクトップPCでナンバーワンのシェアを持つデル、そして、ネットワークで高い実績を持つNTT東日本が組むことで、障害が発生した際に、PC、ソフト、ネットワークのどこに問題があるのか、なにに起因しているのかを特定できるようになる。ばらばらだった窓口を一本化できるのは中堅・中小企業にとってきは大きな意味がある」と語る。
オフィスまるごとサポートは、ExcelやPowerPointなどの主要ソフトウェアの操作説明、ソフトウェアのバージョンアップ、PCやプリンタの初期設定、インターネットの設定、IT機器の運用サポート、セキュリティ対策、IT機器診断、アラートメール通知などのサービスなどを有償で提供。Excelの操作方法では、サポートセンターからの遠隔操作や電話によるサポートを行い、さらには訪問ポートによる設定作業なども提供している。
オフィスまるごと搭載モデルでは、「オフィスまるごとサポート」のエージェントツールを搭載。デスクトップ上のアイコンをクリックするだけで、オフィスまるごとサポートをすぐに利用できるようになる。
オフィスまるごとサポートの利用料金は、PC3台までのプランミニが月額3780円、5台までのプラン1が6300円、20台までのプラン4が1万8900円などとなっている。21台以上100台までの追加に関しては、1台840円となる。
この連載の記事
-
第595回
ビジネス
DX銘柄2024発表、進行する日本のDX、しかし米国よりもここが足りない!! -
第594回
ビジネス
自動車工業会は、今年もJapan Mobility Showを開催、前身は東京モーターショー -
第593回
ビジネス
赤字が続くJDI、頼みの綱は次世代有機EL「eLEAP」、ついに量産へ -
第592回
ビジネス
まずは現場を知ること、人事部門出身の社長が続くダイキン -
第591回
ビジネス
シャープが堺のディスプレーパネル生産を停止、2期連続の赤字受け -
第590回
ビジネス
生成AIに3000億円投資の日立、成長機会なのか? -
第589回
ビジネス
三菱電機が標ぼうする「サステナビリティ経営」、トレードオフからトレードオンへ -
第588回
ビジネス
富士通の子会社でDX専門のコンサルティングをするRidgelinez -
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ - この連載の一覧へ