パナソニックは9日、東京・内幸町にある幸ビルで「2013年 レッツノートユーザーミーティング」を開催した。同社が販売するレッツノートの企画開発担当者とユーザーが集まり、意見を交換するイベントだ。
イベントには20代~70代までの、幅広い年齢層の男女13人のユーザーが集まった。中には福岡からやってきた人もいるというから驚きだ。
会場に入ると、歴代のレッツノートたちがお出迎え。トラックボールタイプの「レッツノート PRONOTE CF-B5」から、最新の「レッツノート SX2」や「レッツノート AX2」まで展示されていた。また、SX/NXシリーズ専用の「ヱヴァンゲリヲン天板カバー」も並べられていた。
ユーザーの意見を基に進化を続けるレッツノート
イベントは、レッツノート担当総括参事である井上剛志氏と、主幹技師の坂田厚志氏による、レッツノートの開発秘話から始まった。
Windows 8のタッチパネルに対応させ、かつ軽さを保つために、二軸ヒンジを採用したというレッツノートAX2や、ユーザーアンケートを受けて、CPUを高性能化したという歴代のレッツノートの話を、和やかにしてくれた。
面白かったのは、PC本体の厚さについての話だった。元々レッツノートは本体背面が厚く、前面側が細い形状だったのだが、これがユーザーからすると不評だったとのこと。
井上氏は「厚みがある背面側を持って、細い前面側からカバンに入れた方が入りやすいと考えて設計していました。しかし、ユーザーからは重くて厚い背面側を下にしないと、カバンが安定しないというお言葉があったんですね」と話す。
そこで、厚さを均一にさせようと挑戦したそうだ。しかし、坂田氏からすると「厚さを均一にするのはなかなか難しいんですね」とのこと。
「天板のボンネットをいかに薄くできるかなど、いろいろ試しました。そうして『これならカバンに入りやすいだろう』と完成したのがレッツノートSX1です」と話す。
さらに坂田氏は「その後Ultrabookの登場があって、さらに薄型にしないといけないことになりました。そこでAX2では、ボンネットの形状を変え、さらに薄くすることができました」と語った。
レッツノートは人と人とのコミュニケーションが広がるツール
続いて登場したのはゲストユーザーの石井寛子さんだ。TBSの「カイモノ・ラボ」など、いくつかのテレビ番組に出演し、スマホのアプリに詳しい石井さんは、熱心なレッツノートユーザーでもある。
石井さんはレッツノートを仕事、プライベートで使いこなし、画面を180度まで倒してプレゼン相手に資料を見せたり、旅行の計画を立てたりしているという。
「対面の相手と一緒に画面を見ながら話せるので、人と人とのコミュニケーションができるのがいいなと思っています」と語った。
また、「私実際にレッツノートの上に乗ったことがあるんですよ!体重は…秘密なんですが、成人女性が乗っても壊れませんでしたよ(笑)」というエピソードを披露してくれた。
そんな石井さんの司会で、ユーザーの自己紹介やディスカッションが進んでいく。