ドコモ「Xi」、au「4G LTE」、ソフトバンク「AXGP」
各社のLTE対応最新ハイスペックスマホを比較!
これまでドコモだけが投入していた、LTE対応のスマートフォンだが、11月にはau、ソフトバンクも「4G LTE」「SoftBank 4G」対応の端末をそれぞれ発売した。
秋冬モデルからはクアッドコアCPU搭載のスマートフォンも一気に増え、スピード、サクサク、快適さを求める人には期待が高まるラインアップといえる。今回からのスマホ定点観測では、そんな秋冬モデルから、いち早く発売された3機種をチョイス。詳しく中身をチェックしていく。
今回用意したのは3キャリアから1機種ずつ
今回用意したのは主要3キャリアから1台ずつ。まず、NTTドコモからは「Optimus G L-01E」。クアッドコアCPUを搭載し、日本向け機能にも対応したハイスペックなスマートフォンだ。秋モデルながらもその後発表された冬モデルにまったく引けをとらない中身である。
auからは「AQUOS PHONE SERIE SHL21」をピックアップ。AQUOS PHONEの魅力は本連載でも何度も語ってきたことだが、LTE対応になり、どんな違いが出てくるだろうか。
ソフトバンクモバイルからは「STREAM 201HW」。中国のファーウェイ製で、機能的にはややシンプルな端末だが、実力はどうだろうか。サクサク動くことをウリにしているので期待している。
まずはいつものように主なスペック、サービスを比較してみよう。
ドコモ「Optimus G L-01E」 | au「AQUOS PHONE SERIE SHL21」 | ソフトバンク「STREAM 201HW」 | |
---|---|---|---|
メーカー | LG | シャープ | ファーウェイ |
本体サイズ | 約69×137×9.6mm | 約68×130×11.2mm | 約65×133×9.9mm |
重量 | 約143g | 約148g | 約131g |
画面サイズ | 4.7型 | 4.7型 | 4.3型 |
画面解像度 | 720×1280ドット | 720×1280ドット | 540×960ドット |
OS | Android 4.0.4 | Android 4.0.4 | Android 4.0.4 |
CPU | クアッドコア 1.5GHz | デュアルコア 1.5GHz | デュアルコア 1.5GHz |
ROM/RAM | 16GB/2GB | 16GB/1GB | 4GB/1GB |
メモリーカード | microSDXC(64GB) | microSDXC(64GB) | microSDHC(32GB) |
下り最大通信速度 | 75Mbps(Xi) | 75Mbps(4G LTE) | 76Mbps(SoftBank 4G) |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4GHz対応 |
テザリング | ○(最大8台) | ○(最大10台) | △(12月15日開始) |
カメラ画素数 |
1320万画素CMOS (裏面照射型) |
1312万画素CMOS (裏面照射型) |
800万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ | 140万画素CMOS |
124万画素CMOS (裏面照射型) |
130万画素CMOS |
防水/防塵 | ○/× | ○/○ | ×/× |
ワンセグ連続視聴 | 5時間50分 | 8時間40分 | × |
FeliCa | ○ | ○ | × |
赤外線 | ○ | ○ | × |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 3.0 |
HDMI | ○(MHL対応) | × | × |
SIM形状 | microSIM | microSIM | 通常サイズ |
バッテリー容量 | 2210mAh | 2040mAh | 1930mAh |
Qi | × | × | × |
カラバリ | Red、Black | ブリリアントピンク、クリアブルー、マットブラック | フレイムブラック、ライトニングブラック |
とにかくハイスペックな「Optimus G」
下り最大75Mbps止まりも大きなマイナスにはならない?
まずは機能・性能面で光るのがOptimus G L-01E。他の2機種がデュアルコアCPUのなか、本機種だけクアッドコアCPU。最新のSnapdragonを採用しており、発熱がひどいといった話題も特には聞こえてこない。実際に利用していても、他の機種に比べて熱いと感じることはない。
RAMも2GBでこれは処理能力が高そうと期待できる。バッテリー容量についても、2210mAhと3機種中1番大きい。さらにカメラは裏面照射型CMOSセンサーで欠点はないように思える。唯一残念なのは秋モデルだったためにXiの速度が下り最大75Mbps止まりで、冬モデルに合わせて始まる下り最大100Mbpsには対応していない点だが、東名阪など都市圏では、その恩恵を当面は受けられないため、必ずしも大きな弱点とはいいがたい。
AQUOS PHONEの機能にプラス、auの4G LTEに期待大!
「AQUOS PHONE SERIE SHL21」
AQUOS PHONE SERIE SHL21も強力なスペックだが、Optimus Gと比べると若干見劣りする部分もある。しかし、カメラはインカメラまで裏面照射型CMOSを採用。また、ワンセグの連続視聴時間は大きく差をつけて8時間40分。バッテリーは2040mAh。
従来モデルのau向けハイエンド機はWiMAX対応だったが、LTEに変わったことで通信速度の理論値も上昇。WiMAXは都心部などではユーザーが多いが、auのLTEはまだまだ少ないはず。通信速度の実測値にも期待できそうだ。ただし意外なことにHDMIでの映像出力に非対応なのは残念だ。
国内ユーザー向け機能は基本的に搭載しないが
SoftBank 4Gの実力は? 「STREAM 201HW」
STREAM 201HWは、ROMが4GBと小さく、無線LANも2.4GHz帯のみの対応。国内ユーザー向け機能も×が並び、これだけを見るとやや選びにくい。デュアルコアCPUとSoftBank 4Gに対応しているものの、ハイスペックのスマホより下という位置付けになるだろう。
ただし期待したいのが、そのSoftBank 4G。利用者がまだ少ないのは間違いないので、こちらも通信速度の実測値が気になる。テザリングも12月15日からではあるが利用できる。あとは最近では珍しく標準サイズのSIMなので、古い機種との入れ替えも一応可能。ただし4G以外の機種に本機のSIMを挿してもAPNの設定が違うためか、通話しか利用できなかった。
次ページでは外観をチェックしていく。
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