PCケースほど理想と現実のすり合わせに苦労するパーツはない。ケースに求められる要素をざっと挙げてみると……
デザインや寸法、拡張性、メンテナンス性、冷却力、静音性あたりがスラっとでてくる。だが実際に組み始めると、さらに裏配線対応だとか、簡易水冷の組み込みだとか、細かなところではヘッダピンの内容などなど、いろいろと見えない部分が多いのだ。
というわけで直近1年の間に出たPCケースの中で、これはと思ったケースを紹介する毎年恒例の「長~く使える極上のPCケース」特集の2012年版がスタートだ。
トップを飾るのは、PCケースでは定番中の定番メーカー「Antec」の2製品だ。
Performance one P280
●URL:http://www.antec.com/product.php?id=NzA0NTQx
●実売価格:1万2800円前後
Antecの代表作といえば、電源をマザーの入る空間から隔離するデュアルチャンバー方式で大ヒットを飛ばした「P18x」シリーズだ。だがこの「P280」では、そのデュアルチャンバーを撤廃し、ごく一般的な電源ユニット下置き型の構造を採用している。同社のもう1つの売れ筋である“Hundred系”ケースに、開閉式のフロントパネルとP18xのデザインを融合させた製品、というのが第一印象だ。
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