ソフトバンクモバイルは、海外向けパケット定額サービス「海外パケットし放題」の対象国として、38の国と地域を7月11日から追加する。これによって、国内携帯キャリアで最多の114の国と地域が対象になったとする。今回追加された国と通信事業者は記事の最後に掲載している。
「海外パケットし放題」は、メールやウェブといった海外でのデータ通信が1日最大2980円(25MB以上の利用時)となる、パケット定額サービスだ。
ただし、料金が定額となるのは、対象事業者に接続した場合のみなので、携帯電話やスマートフォンの設定に注意する必要がある(対象外の事業者に接続してデータ通信を利用すると、数十万円単位の請求が発生するケースも考えられる)。
最近対象国を増やしたドコモやauに対抗
日本人があまり行かない国に行っても便利かも
他社の同様のサービスとしては、NTTドコモ「海外パケ・ホーダイ」、au「海外ダブル定額」がある(料金も1日最大2980円と同じ)。対象となる国と地域の数は、ドコモの「海外パケ・ホーダイ」が85、au「海外ダブル定額」が101であり、今回ソフトバンクが一歩リードしたと言える。
一方で、ドコモの「海外パケ・ホーダイ」は対象国であれば、国際ローミングが可能な全通信事業者に適用されるために、接続先の設定に悩む必要がないというメリットがある。
逆にauの「海外ダブル定額」では、2GのGSMか3GのW-CDMA(UMTS)でのみ接続可能な事業者が多い。auでW-CDMA(UMTS)に対応している端末は、iPhone 4Sや一部のスマートフォンなどに限られ、高速データ通信が可能なエリアが限定的となる弱点がある。
7月11日に追加される「海外パケットし放題」の対象国と地域
●エルサルバドル/CLARO EL SALVADOR
●グアテマラ/SERCOM GUATEMALA
●ドミニカ共和国/ORANGE DOMINICANA
●ニカラグア/CLARO NICARAGUA
●ペルー/Claro Peru
●ホンジュラス/CLARO HONDURAS
●サモア/Digicel
●モンゴル/MobiCom
●東ティモール/TT
●アフガニスタン/Etisalat Afghanistan
●イエメン/SABAFON
●イラク/zain IR
●オマーン/Nawras
●クウェート/zain KW
●バーレーン/zain BH
●アイスランド/Vodafone Iceland
●アゼルバイジャン/Azerfon
●アルメニア/ArmenTel
●キルギス/NUR Telecom
●コソボ/Telekom Slovenije d.d.
●スロベニア/Telekom Slovenije d.d.
●セルビア/Telekom Srbija
●タジキスタン/TCELL
●トルクメニスタン/BCTI
●フェロー諸島/Faroese Telecom
●ブルガリア/GloBul
●ベラルーシ/MTS Belarus
●マケドニア/T-Mobile Macedonia
●モンテネグロ/Crnogorski Telekom
●アセンション島/Cable & Wireless Ascension Island
●アルジェリア/Djezzy
●アンゴラ/Unitel Angola
●ウガンダ/MTN Uganda
●コンゴ民主共和国/Vodacom Congo
●ザンビア/MTN ZAMBIA
●タンザニア/Vodacom Tanzania
●チュニジア/TUNISIANA
●モーリシャス/Cellplus