開発コードネーム“Ivy Bridge”こと第3世代のCore iシリーズが登場して早1ヵ月。「Z77」や「H77」など、第3世代Coreプロセッサー・ファミリー向けのチップセットを採用するマザーボードはもちろん、AMDとNVIDIAの最新GPUを搭載ビデオカードも続々と登場した。
今回は、そんな厳選最新パーツで、動画エンコード、ゲーミング、オーバークロックなど、ASCII.jp編集部イチオシのIvy Bridge搭載ハイスペック自作PC構成を紹介しよう。
あらゆるシーンで快適な構成を目指す!!
今回選ぶ自作PCのPCパーツ構成でポイントを置いたのは、“長く使える”と“用途を限定”しないという点だ。地上デジタルの録画/視聴など、作業によってはPCパーツの追加購入が必要になるものの、「用途を決めていないけど、夏ボーナスで自作PCに挑戦してみようかな?」と思っている人から、「そろそろ LGA 775のCore2やLGA 1156版Core iから買い換えたい」、「人気のBattleField 3やDiablo IIIを快適に遊びたい!」といった人まで、万人にオススメ・参考にして貰えるPCパーツをチョイスしよう。
さっそく、自作PCパーツ選びのポイントやイチオシ構成のPCパーツを紹介だ。
ASCII.jpオススメの長~く使える
Ivy Bridge基本構成はコレ!
ASCII.jpオススメの長~く使えるIvy Bridge基本構成 | ||
---|---|---|
CPU | Intel「Core i7-3770K」(3.5GHz) | 約2万9000円 |
CPU | Corsair「CWCH100」 | 約1万3000円 |
マザーボード | MSI「Z77A-GD65」(Z77) | 約1万8000円 |
メモリー | Corsair「CMZ8GX3M2A1600C9」(4GB×2) | 約5000円 |
SSD | Corsair「CSSD-P128GBP-BK」(128GB) | 約1万5000円 |
HDD | Seagate「ST2000DM001」(2TB) | 約1万円 |
光学ドライブ | LITEON(PLDS)「iHBS312-27」 | 約7000円 |
電源 | Corsair「CMPSU-750AXJP 」(750W) | 約1万7000円 |
PCケース | Corsair「Carbide 300R」(CC-9011014-WW) | 約9000円 |
合計金額 | 約12万3000円 |
まずは、PCの心臓部となるCPUをチョイス
動画エンコードやゲーミングなど、ヘビーな作業も快適に行なうには、CPUの性能が重要だ。同じLGA 1155プラットフォームのマザーボードなら、後々交換してパワーアップすることもできるので、コスト重視なら下位モデルの選択もありだが、用途を選ばずに快適な作業を目指すなら、当然ながら選択はIvy Bridge最上位の「Core i7-3770K」だ。
Intel「Core i7-3770K」
実売価格:2万90000円
URL:http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/processors/core/core-i7-processor.html
3770Kの基本的なCPUの演算能力などは、前世代となる“Sandy Bridge”最上位モデルの「Core i7-2700K」と同じだが、TDPは95Wから77Wにダウン。この低下が消費電力に大きく影響し、非常に魅力的なエコCPUとなっている。
詳細なCPU性能の比較結果は、こちらの「22nmプロセスのIvy BridgeはSandy Bridgeと何が違うのか?」を参照してほしいが、CPU高負荷時の消費電力は驚愕の低消費電力で、3770Kは2700Kより約30Wも低い値を記録。今後の東京電力の電気代値上がりや、夏のエアコン使用による使用電力アップを考えると、この30W差はかなり大きな差といえる。
また、CPU内蔵のGPU性能も注目で、3770Kが搭載する「Intel HD Graphics 4000」(第3世代Core i7シリーズのみ)は、2700Kの「Intel HD Graphics 3000」から最大50%以上も性能が向上している。
ペガシス「TMPGEnc Video Mastering Works 5」やCyberLink「MediaEspresso 6.5」といった対応ソフトウェアが必要になるものの、高速な動画エンコードを可能にする「Intel Quick Sync Video」(以下Intel QSV)も、第2世代Coreシリーズの初代Intel QSV1.0より性能アップしたIntel QSV2.0になっているのも魅力だ。
「高速に動画をエンコードしたい」という人はもちろん、ビデオカードは「ゲームは遊ばないので不要」や「懐に余裕があるときにビデオカードは増設したい」という人のニーズにも最適だ。