このページの本文へ

パフォーマンス向上!クラウド対や応重複排除も

仮想マシンの中身を透過できるNetBackup 7.5

2012年02月24日 08時00分更新

文● 渡邊利和

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 NetBackup 7.5は、同社のバックアップ製品のフラッグシップに当たる製品で、大規模環境への対応に強みを持つ製品だ。7.5ではサーバー仮想化の普及を受けて仮想化環境への対応をさらに強化している。

 「V-Rayテクノロジー」では、仮想サーバーが利用する仮想ディスクイメージの内部をレントゲン撮影するかのようなイメージで直接透過的に可視化することができ、物理環境と同様のファイル単位でのきめ細かなリストアが可能になった。対応する仮想化プラットフォームはVMware vSphereとMicrosoft Hyper-V。さらに、アプリケーションに個別対応する「GRT(Granular Recovery Technology)」を併用することで、ExchangeやSharePoint、SQL Serverといったマイクロソフトの主要アプリケーションのバックアップデータから特定のメールやファイルをきめ細かくリストアできる。

NetBackup 7.5バックアップポリシー作成画面(Accelerator機能)

NetBackup Replication Directorのリストア画面

 また、処理時間が大幅に短縮された点も7.5の特徴となる。「NetBackup Accelerator」は、差分/増分バックアップからフルバックアップイメージを自動生成する機能だ。バックアップ時には変更箇所のみのバックアップを行ないつつ、リストアの際にはフルバックアップと同様に一回のリストアでデータを復旧できるため、大幅な時間短縮が実現する。適切なバックアップスケジュールを策定するなどの従来の差分/増分バックアップの運用管理の煩雑さも解消され、オペレーションミスなどのリスクも軽減される。

VMware バックアップポリシー設定画面

クラウドストレージの設定画面

 重複排除機能も強化され、重複排除後のデータ容量の上限が従来の32TBから64TBに倍増している。

 クラウド関連では、バックアップデータを特定のクラウドストレージに転送/保管することが可能。従来は米Nirvanixのデータセンターのみに対応していたが、7.5では米AT&T、Amazon Web Services、Rackspaceのクラウドストレージがサポートされる。

 販売は同社の販売パートナーを通じて行なわれ、最小構成での参考ライセンスは62万円から(個別見積り)。

*画面を追加しました(2月24日10時)

■関連サイト

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード