画像編集ソフトAdobe Photoshopシリーズ最新版「Photoshop CS6」発売に先行し、お試し版の「パブリックβ」が22日に発表された。5月31日まで60日間無料で試せる(ダウンロード)。
「ユーザーの声を反映する」が目標で、パブリックβユーザーの感想も開発に活かされる。今日からすぐにパブリックβで試せる、最新のPhotoshop CS6ならではの機能を紹介したい。
Photoshop CS6(パブリックβ)の良いところ
- 「人物を消す」処理が特徴のCS5がさらに使いやすく!
- フィルター系の重い処理がサッとこなせるように!
- 見た目が動画編集ソフトに近く、大人っぽく!
※ 機能はパブリックβのものです。製品版では変更される可能性もありますのでご了承ください
合成も加工も捗るぞ
最新レタッチ機能ベスト5
(★: 編集部イチオシ!!)
1) まずは前回も好評だった「コンテンツに応じる」機能。スポット修復や塗りつぶしなどで使えた。新機能は「コンテンツに応じた移動」。選択→コピペで人物を移動できる。またパッチツールでも「コンテンツに応じる」が使えるようになり、修復の際のソースが指定できるようになった。完璧ではないもの、かなりの精度で補正ができる。★
2) つぎはパースが狂った写真(魚眼写真)を補正できる「広角補正」。レンズ/カメラのプロファイルが入っているとより簡単。カーブしているところにラインを引き、補正をすると魚眼にゆがんだ写真が補正される。複数の写真を読み込んで、パノラマ写真を作るときなどに便利に使える。たる型補正の応用版のような機能。★
3) 描画エンジン「Adobe Mercury Graphics Engine」を搭載した結果、「ゆがみ」などのブラシ系フィルターが軽くなった。1500サイズが上限だったブラシサイズは1万5000サイズまで設定可能になり、描画がモタモタせず、本当のブラシをかけているような感覚になった。★
4) Raw現像機能では「Lightroom 4」(最新版)と同じエンジンを使用し、マスクごとに色温度/色かぶり/ノイズ/モアレの処理ができるようになった。
5) 保存系機能は2つ。まず自動保存。10分間隔など時間を決めて自動保存できるようになった。もう1つはバックグラウンド保存。大きなファイルを「別名で保存」するとき、保存中は何もできなかったが、今回は「保存中」のアナウンスが出るだけでほかの作業ができるようになった。