最近、高級系のデジタルカメラに注目が集まってる。上位モデルじゃなくて「高級モデル」。大人の道楽デジカメって感じかな。
飽きが来なくて質実剛健なデザインで、作りもしっかりしていて、しかも性能もいい。小さく軽く安くではなく、黒くて四角くて鉄っぽくてずしっとくるところがいいのである。
こういう大人のカメラは首からぶら下げて撮影散歩したり、街のちょっとしたスナップを撮るのに向いているのだけど、この連載ではもちろん猫を撮るのだ! と富士フイルムの「X10」(実売価格7万円前後)を使ってみるのである。
実はこれ、ナニゲに猫撮りにいい。理由は三つ。まず、速くてサクサクと撮れる。レンズ部分がマニュアルズーム兼電源スイッチになっていて、レンズ部をぐりっと回すとレンズがうにっと出てきて電源が入って、そのまま撮りたいズーム位置まで持っていくのだ。この動作が気持ちいい。
で、ピントを合わせて撮る。このシャッターを押したときの反応と感触がいい。撮りたい瞬間にククッって感じで撮れる。撮る瞬間が気持ちいいというのはカメラとしてとっても大事なことなのだ。
でも、あまりにシャッターを切るタイミングがよくて、そこには……「何見てんだよお。ギロッ」な顔が。勝手に撮ってすみません。
この猫、実は餌の順番待ち中。後ろにもう1匹の猫がほんのりとぼけて写っているんだけど、この猫が食べ終わって移動するのを待っていたのである。えらいもんだなあ。
この連載の記事
-
第871回
デジカメ
渋めのレトロ調から白黒まで、富士フイルム「X-T50」は多彩なフィルムテイストで猫撮影が楽しめる -
第870回
デジカメ
望遠が優秀で画質もトップレベルのシャオミ「Xiaomi 14 Ultra」を持って街の猫とたわむれてきた -
第869回
デジカメ
猫の毛並みもキリッと描写! シャオミ「Xiaomi 14 Ultra」はスマホなのにスゴい優秀なコンデジだ -
第868回
デジカメ
14年前のコンパクトデジカメ、10倍ズームのキヤノン「IXY 50S」を引っ張り出してキジトラ三昧 -
第867回
デジカメ
予約しないと買えない本格派コンデジ、リコー「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」で気軽に猫スナップ -
第866回
デジカメ
5倍や10倍望遠で撮れ、Sペンがリモートシャッターにもなる「Galaxy S24 Ultra」は猫撮影で重宝する -
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した - この連載の一覧へ