「International CES 2012」でのソニーブースでは、新しいVAIOやスマートフォン「Xperia」、PS Vitaだけでなく、4Kプロジェクターやクラウド型サービスなど、多岐に渡る出展物が展示されて賑わいを見せている。ここでは去る9日(現地時間)に行なわれた記者説明会の発表と展示を元に、スマートフォンとパソコンを中心として、2012年のソニーの戦略を見ていきたい。
新XperiaはXperia SとXperia ionが登場!
米国での情報公開とほぼ同じタイミングで日本でも発表されている(関連記事)が、まずXperiaシリーズの最新モデル「Xperia S」「Xperia ion」が発表された。ソニーのスマートフォン事業を手がけていたソニー・エリクソンはソニーに買収されて「ソニーモバイルコミュニケーションズ」となることが決まっているが、試作機で作られたモデルは「ソニー・エリクソン」のロゴ入りという、複雑の経緯なものだ。
Xperia Sは、4.3インチのHD(1280×720ドット)型の液晶ディスプレーに1.5GHzのデュアルコアCPUを搭載しており、非接触通信規格である「NFC」もサポートしている。1.5秒で起動する1210万画素カメラなどの高機能も特徴である。「PlayStation Certified」のモデルで、PS向けゲームを配信する「PlayStationストア」も利用可能だ。OSはAndroid 2.3となっているが、6月までにはAndroid 4.0へのアップデートも予定されている。日本でのモデル名は「Xperia NX SO-02D」としてNTTドコモ向けに発表されている。
お詫びと訂正:Xperia NXの製品名に誤りがありました。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2012年1月17日)
お詫びと訂正:Xperia ionに関する記述に誤りがありました。ここに訂正するとともに、お詫びいたします。(2012年1月17日)
これらはクラウド型音楽配信サービス「Music Unlimited」(日本ではサービスされていない)による音楽再生や、デバイスを越えて写真やムービーを共有する「PlayMemories」に対応する端末のひとつとしても位置付けられている。デジタルAV全体のトレンドを自社ブランドによるクラウド一体型サービスに取り入れていくなかで、「Xperiaもそのひとつ」という位置付けと言えようか。
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