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ユーザーのニーズは長期的な視野やシステム間の連携

上流工程までカバー!ネットワンがコンサルティング強化

2012年01月12日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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1月11日、ネットワンシステムズ(以下、ネットワン)はコンサルティングサービスの取り組みに対する記者説明会を行なった。従来のソリューションメインの提案に加え、より上流のICT戦略策定や導入効果測定、運用管理の最適化まで幅広いサービスを展開する。

3階層のコンサルティングサービスを用意

 説明会においてネットワンシステムズのビジネスコンサルティング部 部長 伊藤直樹氏は、コンサルティング事業のコンセプトや概要を説明した。同氏は、まず国内CIOの調査資料からITコストの適正化やITとビジネス戦略の一致、ビジネスプロセスの改革や再構築といったニーズを紹介。ネットワンが直接顧客から受ける要望でも、長期的なICT戦略やコストの適正化、さらに運用管理の見直しなど、より上位のコンサルティングが要望されるようになったと現状を説明した。

ネットワンシステムズ サービス事業グループ プロフェッショナルサービス本部 ビジネスコンサルティング部 部長 伊藤直樹氏

 これに対し、ネットワンではICT戦略全般の策定を行なう「ICT戦略コンサルティング」、戦略実行を実現するための「ソリューションコンサルティング」、実行管理を支える「マネジメントコンサルティング」という3つのコンサルティングサービスを強化していくという。このうちICT戦略コンサルティングについては、「今までのネットワンのコンサルティングはソリューションコンサルティング領域が中心で、ネットワークやICT基盤の技術的な助言を中心に行なっていた。しかし、お客様からはもっと上流工程のコンサルティングが必要という声が多かった」(伊藤氏)という背景から生まれたものだと説明した。

情報システム管理者のみならず、CIOなどのニーズまでカバーする3階層のサービスメニュー

 また、従来から得意としてきたソリューションコンサルティングに関しても、仮想化やBCPに加え、運用管理のコンサルティングを開始。また、マネジメントコンサルティングにおいては、グループ会社のビジネスアシュアランスと連携し、PCI DSSなどを含めた情報システム分野に注力していくと説明した。

自治体などでのICT戦略コンサルティングの事例も披露

 説明会の後半では、同じくビジネスコンサルティング部の櫻井伸仁氏により、ICT戦略コンサルティングや運用管理コンサルティングの事例も披露された。ある自治体では、必須となるコスト削減だけではなく、システムの導入効果を高め、さらにシステム間の連携を図る必要があったという。

ネットワンシステムズ サービス事業グループ プロフェッショナルサービス本部 ビジネスコンサルティング部 第1コンサルティングチーム 課長 櫻井 伸仁氏

 これに対して、ネットワンでは次期情報化推進計画やライフサイクル管理マニュアルなどの策定を進めた。これにより、システム化すべき案件の選定や予算化を適正に行なえるようにしつつ、導入効果の評価も可能になったという。また、システム間の連携を円滑にすべく技術の標準化指針を策定しつつ、調達の適正化を可能にするためのICTに強い人材育成の指針を提供したとのことだ。

自治体のICT戦略コンサルティング事例

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