輸入車勢が帰ってきた!
未来を感じさせる東京モーターショー
前回(2009年)の東京モーターショーはとても寂しかった。国産メーカーにも目玉らしい目玉はなかったし、なんといっても海外メーカーがほとんど出展していなかった。幕張メッセの広大な会場と相まって、スカスカ感が否めない、歴代モーターショーの中でも黒歴史に入る部類だったと思う。
しかし、今年は欧州車勢が帰ってきた! イタリアのFIATグループこそいないものの、フランスのPSAグループ(プジョーとシトロエン)、イギリスからはロータス、レンジローバー、ジャガー、ドイツからはポルシェ、BMW、アウディ、メルセデス・ベンツの4大メーカーが参加し、活気を取り戻した。
グランツーリスモ5が3Dで遊べる!
カーズ2のBD化を記念して、マックイーン号のレプリカも展示
もちろん迎え撃つ国産メーカーも次世代EV、ハイブリッドなどを中心に、日本の技術の粋を集めたクルマを出展。発売間近のものからコンセプトカーまで、まだまだ日本車は世界で戦えるということを証明している。
オードブル(人によってはメインディッシュ?)のコンパニオン記事(関連記事)を読んだあとは、夢あふれるクルマたちを愛でようではないか! ここでは、EVやハイブリッド車をメインに、あとは筆者が気になったクルマを紹介する(メーカー順不同)。
スタンレー電機のブースには、SUPER GTに参戦中のRAYBRIG HSV-010GTが!
最近の傾向として、EVなどのデジタル機器満載のクルマはスマートフォンとの連動をウリにしたものが多く(関連記事)、今後も増えていくと思われる。スマホで事前に空調スイッチを入れておくなんてことはすでに実用化されているが、どこかの映画で見たような“電話でクルマを呼び出す”なんてことも、そう遠くない未来に実現されるかもしれない。
東京モーターショーの一般公開は12月3日からなので、興味をもったクルマがあれば、ぜひ東京ビッグサイトに足を運んでみよう!
国産メーカー
ついにトラックをハイブリッド化した――いすゞ
トラックでおなじみのいすゞは、バスのハイブリッドのほかに、なんとエルフ(トラック)のプラグインハイブリッドを展示!
ZoomZoomの精神はいまなお消えず――マツダ
ZoomZoomのマツダブース。第三のエコカーで挑戦を続けるという同社。ロータリーエンジンの灯はまだ消えないようで安心
いかつい顔の中型セダンコンセプトカー「雄(TAKERI)」。相変わらずマツダはとんがったデザインだ。低燃費エンジンやアイドリングストップ機能などを装備して、EVやHVに匹敵する燃費を目指すという
コンセプトカー。「魂動」と書いて「KODO」と読む
次世代クリーンディーゼルエンジンを搭載するSUV、新型「CX-5」
マツダの省燃費エンジン「SKYACTIV」は今後搭載車種のラインナップが増えるという。あくまで内燃機関にこだわるのが好感がもてる
エコとレースを両立させる――日産
EVのリーフで改めて技術力の高さを見せつけた日産。今回も数多くのEVを発表した
イラっとする顔がネットで話題になったTOWNPOD。乗用車の快適性と商用車の実用性を両立させたEVだ
ニッサンの考える近未来のカーライフを具現化した都会派スマートEV・PIVO 3。フロントウィンドウには速度などがデジタル表示される
ロングノーズショートデッキがフェアレディZ(S30)をイメージさせる、ESFLOW。環境に配慮しつつ、ドライビングも存分に楽しめるスポーツEVだ
NISMOの手が入ったリーフ。車高が落ちて、エアロが変わるだけでイメージが大きく違ってくる
これはリーフがベースのレーシングカー、リーフ NISMO RC。これでSUPER GTに参戦してほしい!