コアゲーマーご用達の「カルネージハート」がブラウザーゲームで復活
8月18日に正式サービス開始が予定されているNHN Japanの「ブラウザ カルネージハート」。6月23日からのクローズドβテスト(CBT)を経て、8月11日からはオープンβテスト(OBT)が始まっていたこともあり、すでにプレイしたという読者もいるのではないだろうか。
元々コンシューマ機用タイトルとして根強い人気を誇っているカルネージハートシリーズは、OKE(オーバーキルエンジン)という自動動作ロボットにプログラムチップを組み込んで、敵と戦わせる内容のシミュレーションゲームだ。
カルネージハートの特徴は、ロボットであるOKEをプレイヤーが直接操作するのではなく、さまざまな機能を持ったプログラムチップをフローチャート形式で配置していき、自動操作させる点。プログラムチップの配置の仕方、そしてそれぞれのチップ内に設定された数値を変更することで、文字通りOKEの頭脳を構築していく。
思い通りに動かすには膨大な試行錯誤が必要で、OKEのプログラム作業がプレイ時間の大半を占めるという、一筋縄ではいかないマニアックなタイトルであることでも有名だ。“ブラウザーゲーム”という単語からイメージされる手軽さとは無縁のゲームといってよいだろう。
シリーズ第1作のプレイステーション用ソフトがアートディンクから発売されたのが1995年の末。実に16年もの歴史を誇る。
第1作以降、「カルネージハートEZ」「ゼウス カルネージハートセカンド」がプレイステーション用ソフトとして、「ゼウスII カルネージハート」「カルネージハートポータブル」「カルネージハート エクサ」がPSP用ソフトとして発売されている。
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ゼウスII カルネージハートはPC版も発売されており、現在はプレイステーション用で発売されたシリーズ作はシリーズ第1作を除いて、ゲームアーカイブに収録されているので、PS3やPSPでもプレイできる。
このように長期間に渡ってコンシューマー機で人気を博し続けたタイトルの初オンラインゲーム化ということで、注目している人も多いだろう。
敷居は高いが奥深さはトップクラス
カルネージハートシリーズは、プレイヤーがチップを組み合わせて作るプログラムによって、OKEの動きをかなり細かく制御できることが特徴。やりこみ度が高く、奥深い内容となっている。
しかし逆に言えば、チップの働きや細かな設定の数値などを把握できていないうちは、なかなか思うようにOKEを動かすことが難しい。最近の親切な他のゲームと比べると、ちょっと敷居の高さを感じる人もいるのかもしれない。とにかくシステム部分でプレイヤーに媚びない“硬派”なタイトルなのだ。
多くのブラウザーゲームが“簡単”“手軽”といったポイントを売りにしているのに対し、硬派なカルネージハートをブラウザーゲーム化するのは、少し大げさに言うと、時代の流れに対して抗っているような感がある。
なにせ、ゲームの操作説明が記されている公式サイトのチュートリアルページの情報量は、ハンゲームが擁する膨大なブラウザーゲームの中でもトップクラス。あまりの分量に、NHN Japan社内で「あほか(笑)」とあきれられたという逸話も。
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