基本性能十分な「IdeaPad S205」。性能的には大きく上回りながら、本体サイズはネットブック並みにコンパクト。一方でキーボードなど操作感に直結する部分は妥協していない。
他のIdeaPadシリーズ同様、打ちやすいキーボード
IdeaPad S205のキーボードは、87キーの「AccuTypeキーボード」と呼ばれるものだ。ファンクションキーは「F11」まで並べられている(F12はFnキーとのコンビネーションで入力)。
キートップの間に広い間隔を取ったアイソレーションタイプとなっている。11.6型とB5とほぼ同じサイズのノートだが、サイズの制約による打ちにくさなどが生じていないかをまずはチェックした。
まず、IdeaPad S205のキーボードは、実際に使ってみるとかなり優秀だ。使用者の意見が分かれる部分だが、EnterキーとBackspaceキー、さらにDeleteキーが右端に一直線に配置されているのを好む人は多いだろう。Enterキーは幅はそれほど大きくはないが、上下に長く伸びているため面積は広く打ちやすい。
QWERTY(英字キーの)部分にはしっかりとしたキー間隔が確保されている。キーピッチは実測で18mmほどだ。ストロークも十分なので、長文を入力するような場合でも疲れにくい。
キーボード底面の剛性もしっかりしていて、強くキーを叩くのを好むユーザーが使っても、不満を感じることはないだろう。1つだけ希望をいえば、1~0の数字キーは大きくなっているが、その右側の「=」キーから先が少し狭くなっている。
音引きの「ー」は多用するので、ここまでは大きくしておいて欲しかったところだ。慣れてしまえば問題ないレベルではあるし、指の大きさにもよるので人によって感想は異なるだろうが。
ポインティングデバイスはマルチタッチ・タッチパッドだが、この質感がなかなか優れている。一般的なつるつるした表面ではなく、少しだけ抵抗のあるドット表面仕上げになっている。これによって、気温や湿度などに関係なく、適度な摩擦感が生じる。マルチタッチに対応するため、2本指を広げたり閉じたりする「ピンチイン・ピンチアウト」での拡大・縮小なども可能だ。
パームレスト部にも十分な面積が確保されている。こちらもヘアライン加工がされているので手のひらの収まりがよい。細かい点だが、ひざの上や狭いテーブルなど、様々な環境で使われることが想定されるだけに、こうしたポイントは歓迎したい。
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