COMPUTEX TAIPEIでは、毎年パソコン&周辺機器メーカー各社から、さまざまなパソコンやデジタルガジェットが出展される。今回はTegra 2やAtomを搭載したAndroidタブレットが多い一方で、めぼしいCPUの新製品がないためか、パソコンそのものは少々面白みにかける展示が多かった。
しかし、そこはアジア最大のパソコン関連展示会であるCOMPUTEX。タブレットだけでなくパソコンでも、いくつか面白そうな製品が出展されていた。ここではそうした各社の新製品パソコン・タブレットの中から、日本での登場を期待したいものをピックアップしてご紹介しよう。
MSIブースでクアッドコアLlano搭載マシンが
フライング!?
COMPUTEX TAIPEIの主会場である、南港展覧館にあるMSI Computerブースを除いていたところ、一体型パソコンの並ぶ一角で目に留まる製品があった。見た目は特に変わったところもない22型ディスプレー搭載の一体型パソコンだが、「Wind Top AE2230」と製品名の書かれたパネルをよく見ると、スペック欄に「AMD Sabine Dual Core A4-3300M 1.9GHz」と書かれているではないか! これってAMDはまだ発表していない「Llano」ですよね? いいんですか、これ書いてちゃって?
ところが驚くのはパネルの記述だけではない。Windows 7のシステムプロパティでスペックを確認してみると、なんとCPUには「AMD A8-3500M APU with Radeon HD Graphics」、GPUには「AMD Radeon HD 6620G」の文字があるではないか! これはつまり、未発表のクアッドコアLlanoということになる。
「未発表CPUの搭載機を、人が触れるところに置いちゃって大丈夫なの?」と他人事ながら心配になるが、動作している未発表CPU搭載機にいち早くお目にかかれるのも、COMPUTEX TAIPEIの醍醐味である。ちなみにこのAE2230、日本での商品化は未定。日本の地上デジタル放送に対応する機能がないため、発売の可能性は低いとのこと。
百花繚乱のタブレット
欲しいのはどれだ?
COMPUTEX TAIPEI 2011の主役であるタブレット端末だが、その多くはTegra 2をCPUに採用するAndroid 3.0搭載タブレットで、率直に言えばどれもあまり代わり映えがしない。その中でも注目すべき製品がこれらだ。
ASUSTeK「Padfone」
製品ではなくコンセプトモデルだが、ASUSTeKの「Padfone」は最も変わったタブレットだ。CPUを搭載する中核部分はスマートフォンサイズ(写真左)だが、10インチ級のディスプレーを備えるドックに内蔵することで、タブレット端末としても使えるという代物だ(写真中央)。ドッキングポートは背面にある(写真右)。ぜひ製品化していただきたいものだ。
ASUSTeK「Eee Pad Slider」(SL101)
またASUSTeKからは、2011年1月のInternational CES 2011で発表された、スライド式キーボード搭載のタブレット「Eee Pad Slider」(SL101)が出展されていた。10.1型ディスプレーの本体にはTegra 2を搭載。バッテリー駆動時間は8時間で、キーボード込みの重さは約960g。
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