ミック経済研究所は5月9日、CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)関連市場についての動向を調査し、その結果をまとめた。
2010年度のCRM総市場は、ITソリューション市場とSaaS市場を合わせ、前年度比2.8%減の6294億5000万円。うち、ITソリューション市場は同3.6%減の6034億5000万円、SaaS市場は同22.0%増の260億円だった。
SaaS市場は、2008年度より二ケタ成長を続けており、今後も好調に推移すると予測。一方で、ITソリューション市場は、2008年度をピークに2年連続で減少しており、今後もSaaSへの移行およびSI構築単価の下落により下落傾向と予測した。
各市場規模予測は、ITソリューション市場が2012年度は同0.8%減の5794万円、2013年度は同0.6%減の5758億円。SaaS市場は、2012年度が同22.9%増の314億円、2013年度が同19.4%増の461億円。
同調査では、SIer、SaaSベンダー、ソフトウェアベンダーなど61社を調査し、2009年から2011年までのCRM関連売上の実績値と予測値をベースに分析した。
■「CRM実現のためのITソリューションマーケットの現状と展望 2011年度版」 (http://www.mic-r.co.jp/mr/00462/index.html)