Lenovo Ideaシリーズ大研究 第63回
環境光を検知する照度センサーの性能に驚け!
画面輝度を自動調整する「Dynamic Brightness System」
2011年05月14日 11時00分更新
レノボの液晶一体型機には、部屋の明るさに応じて適切なディスプレー輝度を自動調節する機能が搭載されている。「Lenovo Dynamic Brightness System」がそれだが、これは中々便利な機能だ。「Lenovo C205」(77293AJ)を例にとりながら、その機能について解説する。
適切な輝度を自動で選んでくれる
レノボの18.5型ボードPC「Lenovo C205」(77293AJ)のディスプレー上部の中央付近には、ウェブカメラ、マイク、周囲の明るさを検知する照度センサーが埋め込まれている。ウェブカメラが中央にあり、その左隣が照度センサーで、カメラから遠いほうがマイクだ。
「Lenovo Dynamic Brightness System」はこの照度センサーにより環境光を検知し、ディスプレーの輝度を自動調整する機能だ。明るい部屋では輝度を上げ、暗い部屋では輝度を低く調整する。夜間は間接照明に落とす寝室などでも、画面が見やすくなり、消費電力にもムダが生じない。
Lenovo Dynamic Brightness Systemは、基本的にユーザーが何もしなくとも適度な輝度に調整してくれる。推奨値の輝度は画面の見にくさを感じることもなく、使いやすい範囲だ。この機能はかなり優秀で、部屋の中央に照明があり、ユーザーを背後から照らしているという場合、ちょっと姿勢を変えただけでもセンサーが明るさの変化を検知する。
自動設定では明るすぎる、あるいは暗すぎると感じた場合には調整が可能だ。Lenovo Dynamic Brightness Systemの起動後に表示される画面で「明るさの設定」ボタンをクリックすると、「現在の周囲の明るさ」に対する輝度を調整できる。
注意点は、あくまで現在の周囲の明るさに従った輝度に調整できるだけで、調整後の輝度が固定されるわけではないこと。部屋の明るさが変化すると、その時々の推奨値で再び調整される。
「アラーム設定」とは、自動輝度調整を行なった際に、ポップアップで知らせるかどうかを決めるものだ。レノボの液晶一体型機を初めて使い始めた人に、自動輝度調整の機能があることを伝える意味では有効だが、使い続けるなら非表示にしてしまったほうがいいだろう。輝度調整が実行されれば、見た目ですぐに判断できるし、仮にメッセージが表示されてもユーザーがすることは特にないからだ。
また目の健康を保つという意味では、Lenovo Dynamic Brightness Systemだけに頼りすぎないのも重要。確かに便利な機能だが、すでに書いたようにシビアに環境光の変化を反映するので、頻繁に自動調整が行なわれてかえって疲れる場合もある。デスクスタンドなどを用意して、本体周辺の明るさが一定になるよう配慮することも重要だ。
この連載の記事
-
第88回
デジタル
「IdeaPad U260」のベンチマークで性能をチェック -
第87回
デジタル
「IdeaPad U260」標準付属のアプリケーション -
第86回
デジタル
IdeaPad U260のウリ! 英字キーボードのうち心地は? -
第85回
デジタル
18mmの薄さで決めたい、IdeaPad U260 -
第84回
デジタル
IdeaPad S100を快適に使うツボ -
第83回
デジタル
ネットブックの本領発揮! QuickStartを使いこなす -
第82回
デジタル
Atomでどこまで戦えるか? -
第81回
デジタル
進化を続けていたネットブックIdeaPad S100 -
第80回
デジタル
H330付属の「i-フィルター」を試す -
第79回
デジタル
Lenovo H330のプレインストールソフトをチェック! -
第78回
デジタル
コンパクトでも性能十分な、Lenovo H330 - この連載の一覧へ