“旗艦PC”になりうる!? パフォーマンスとモバイル性に優れたノートPC
Core i7搭載の富士通「LIFEBOOK PH75/CN」の実力をチェック! (1/3)
2011年02月21日 14時00分更新
例えば、自宅や会社にパフォーマンス重視のデスクトップPCあるいはノートPCを設置し(いわゆる“旗艦PC”)、外出先ではモバイルノートを使っている人は、筆者の周りにも結構多い。
しかし、複数台のパソコンを使い分けるのは面倒な上に無駄も多い。そこで今回オススメしたいのが、CPUにCore i7を搭載可能ながら、約1.26kgと軽量な富士通のモバイルノート「LIFEBOOK PH75/CN」である。「富士通 WEB MART」オリジナルモデルとなる。
用途によって使い分けているPCを1台にすると
こんなに手間が省ける!
パソコンの使い分けはなぜ面倒なのか。まず挙げられるのはデータファイルの同期である。自宅などで作成した書類を外出先で参照したい場合には、ネットワーク経由あるいはUSBメモリーなどを使って事前にコピーしておく必要がある。もしこれを忘れれば、せっかくモバイルノートを持ち運んだ苦労が水の泡になってしまう。
そのファイルを参照するには、当然対応するアプリケーションが必要になる。そのアプリケーションのライセンスが1台での利用に限って提供されている場合、2台目のパソコンで使うには別途ライセンスを購入しなければならない。当然、有償のバージョンアップが行なわれれば、費用も2倍かかることになる。この負担は意外に大きい。
1台のPCにすべてを集約すれば、こうした不便は解消できる。とはいえ従来は、パフォーマンスを重視したノートPCではモビリティ面で満足ができず、小型軽量さを追い求めるとパフォーマンスを犠牲にしなければならないという、「帯に短したすきに長し」の状況だった。
このため、パフォーマンスとモビリティのどちらも欲張りたいといった場合には、パフォーマンスを重視したPCとモビリティの高いPCの2台を使い分けるというのが現実的な選択肢だったのである。
しかし、「LIFEBOOK PH75/CN」は幅282×奥行き215×高さ29.9mmとカバンの中に収めても邪魔にならないほぼA4サイズを実現。さらに重量も約1.26kgで持ち運びは苦にならない。そしてCPUにインテルの「Core i」シリーズを搭載することで高性能を実現している。
このように旗艦PCとモバイルノートを1台に集約できる、理想的なマシンに仕上がっているわけだ。
CPUからHDD、液晶ディスプレーまで幅広く選択可能
前述の通り、「LIFEBOOK PH75/CN」は「富士通 WEB MART」オリジナルモデルであり、同じLIFEBOOK PHシリーズの店頭販売モデルとなる「LIFEBOOK PH74/C」と比較した場合、スペックをカスタマイズできる点が大きな魅力となる。
カスタマイズできるポイントの1つとして、まずCPUが挙げられる。店頭モデルのCPUは「Core i3-2310M」(2.10GHz)となるが、PH75/CNでは「Core i7-660UM」(1.33GHz、インテル ターボ・ブースト・テクノロジー対応で最大2.40GHz)と「Core i5-560UM」(1.33GHz、インテル ターボ・ブースト・テクノロジー対応で最大2.13GHz)から選択可能だ。
さらにメモリとして2/4/8GBのいずれかの容量を選べるほか、ストレージも320/500/640GBのHDD、あるいは160/256GBのSSDと、豊富な選択肢が用意されている。パフォーマンスを重視してSSD、容量やコストを重視してHDDなど、好みに合わせてチョイスできる。
もう1つ、注目したいのが「LIFEBOOK PH75/CN」ならスーパーファイン液晶とノングレア液晶を選べるという点である(店頭モデルはスーパーファイン液晶のみ)。
スーパーファイン液晶は静止画や動画を色鮮やかに再生することが可能で、コントラストも高い。一方、ノングレア液晶は液晶ディスプレイの表面に反射防止加工が施されているため、蛍光灯などが映り込みにくいというメリットがある。「LIFEBOOK PH75/CN」なら、このいずれかから選ぶことができる(ちなみに解像度はどちらも1280×800ドット)。
こうした自由度の高さに加え、旗艦PCには必須とも言える光学ドライブ(DVDスーパーマルチ)を搭載しているのも「LIFEBOOK PH75/CN」の大きな魅力だろう。このため、外出先でDVDで映画を再生したり、データをDVDメディアに書き込むこともできる。
なお、店頭モデルには光学ドライブがなく、パッケージソフトウェアをインストールしたり、あるいは音楽CDをリッピングしたりするためには、別途外付けの光学ドライブを用意しなければならない。