「3D元年」と言われる2010年最後の月に登場したのが、今回評価する日本エイサーの大型ノート「AS5745DG-A54E/L」(以下AS5745DG)だ。一見すると、15.6型ワイド液晶ディスプレー採用で、BDコンボドライブ内蔵のよくある大型ノートパソコンに見える。これで10万円を切る実売価格は魅力的である。
しかし、それだけにとどまらないのがこの製品のスゴイところ。この価格で、液晶シャッターメガネによるフレームシーケンシャル方式の3Dステレオ表示機能(NVIDIA 3D Vision)を搭載しているのだ。3Dステレオ映像の入門機としては画期的な低価格機で、どこまで楽しめるのかを見てみよう。
日常パソコンとしても充実した性能
まずは基本的なところから見ていこう。ディスプレーに15.6型ワイド/1366×768ドットの液晶ディスプレーを搭載した大型ノートで、外観的には落ち着いた普通のデザインである。細かなボーダー状の模様がある光沢仕上げの天板に、テンキー付きのキーボード、ヘアライン加工されたパームレストなど、シックなグレー調のカラーで統一されている。背面はバッテリーが占めるため、各種コネクターは両サイドにあり、前面にもメモリーカードスロットがある。
キーボードはアイソレーションタイプに見えるのだが、キートップがスクエアの板状になっているだけで、通常のパンタグラフ式である。ぐらつきは少なく入力感は悪くないが、右のテンキーとの間も仕切りがないので、Enterや右Shift、BackSpaceを隣のキーと打ち間違えることもあった。テンキー搭載はビジネス利用でもゲーム用途でもありがたいのだが、このサイズ(幅379mm)なら外付けでもよかったように思う。
搭載CPUはCore i5-460M(2.53GHz)、チップセットはIntel HM55 Expressで、メモリー4GBを標準装備する。近頃の一般的なビジネスノートの構成と似たようなもので、ネットのコンテンツ再生から、BDコンボドライブを用いて各種のメディア再生など、日常的な利用に不満はないだろう。
この連載の記事
-
第133回
PC
Skyrimも快適? GeForce内蔵Ultrabook ASUSTeK UX32VD -
第132回
PC
写真やゲームをより美しく見せるナナオの液晶 FS2333 -
第131回
PC
デジカメとスマホを手軽に連携する無線LAN SDカード FlashAir -
第130回
PC
無線とタッチで使い勝手が進化したペンタブレット Intuos5 -
第130回
PC
スレートPCをCore i7で蘇らせたオンキヨー TW3A-A31 -
第129回
PC
店頭モデルも4コアCPUに パワーアップしたLets'note B10 -
第129回
PC
小型でも強力GPU搭載のゲームPC Alienware X51を検証 -
第129回
PC
Ultrabookと一緒に持ち歩きたい 超小型マウス「Cube」 -
第129回
PC
14型のUltrabookはアリか? デザイン重視のENVY 14 SPECTRE -
第128回
PC
WiMAXモバイルルーターの決定版!? Aterm WM3600Rを試す -
第127回
デジタル
高速SSDで起動・復帰が速いUltrabook Aspire S3-951 - この連載の一覧へ