日本エイサーは15日、キーボードがない代わりにタッチパネル付き14型ディスプレーを2画面搭載した大型ノートパソコン「ICONIA」(アイコニア)を発表した。発売時期は2011年2月以降の予定。
ボディーの上下にタッチパネル付きディスプレーを搭載したノートパソコンとしては、東芝の「libretto W100」がすでに発売されている。しかし、libretto W100がモバイルノートであるのに対して、ICONIAは大きめのタッチパネルディスプレー2枚を組み合わせて、新しいノートパソコンの使用感を追求した製品となっている。
本体の上下両面に搭載されたディスプレーは、14型で解像度は1366×768ドット。Windows 7自体が備えるマルチディスプレー機能を使い、ウェブブラウザーを上下両面一杯に表示するといった操作が可能である。
特色はタッチ操作に適した独自のユーザーインターフェースを備える点にある。下側のディスプレーに5本の指で触れると、「Acer Ring」と呼ばれる独自のグラフィカルなランチャーが表示され、プレインストールされたタッチ対応アプリケーションを簡単に呼び出せる。また両手の指全部で触れると、下画面全体を使うソフトウェアキーボードが表示され、キーボード入力が行なえる。
アプリケーションには、上下両面を使って表示するウェブブラウザー「Touch Browser」(表示にはInternet Explorerを使用)、ウェブページから任意の画面を切り取って保存する「My Journal」、FacebookやYouTube、Flickrなどのソーシャルメディアを一覧表示する「Social Jogger」などが用意されている。いずれもタッチ操作に最適化されているため、一般的なWindowsアプリケーションをタッチで使う際に感じやすい、使いにくさを感じさせなくしている。
CPUは「インテルCore i5プロセッサー」を搭載するとだけしか公表されていない。おそらくインテルが2011年初頭に発表すると言われる新CPU「Sandy Bridge」系列を採用すると思われる。メモリーは4GB、ストレージには640GB HDDを採用。OSはWindows 7 Home Premium 64bit版を採用する。重さは約2.8kgで、バッテリー駆動時間は最大約3時間。主な仕様は下表を参照のこと。
価格はオープンプライスで、予想実売価格は14万円前後。
ICONIA の主な仕様 | |
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CPU | Core i5プロセッサー(詳細非公開) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | CPU内蔵 |
ディスプレー | 14型ワイド 1366×768ドット ×2 |
ストレージ | HDD 640GB |
質量 | 約2.8kg |
バッテリー駆動時間 | 約3時間 |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit版 |
予想実売価格 | 14万円前後 |