昨今はデジタルカメラやスマートフォンで高品位な映像を記録できたり、「USTREAM」などのサービスを使ってライブ配信が可能になったりと、ここにきて気軽に動画を楽しめる環境が急速に整いつつある。夏休みということで、子供と動画作品作り、というのも楽しい。
ただ、本格的な作品作りということになればやはり動画編集ソフトを利用し、素材を切り貼りしたくなる。動画編集ソフトも数年前と比べるとずいぶん敷居が下がり、気軽に購入できる価格帯で、なおかつ動画の編集は未経験というユーザーでも使いやすい製品がいくつか登場してきている。
こうした製品の1つとして注目したいのがLoiLoの「スーパーロイロスコープ」だ。Windows XP/Vista/7に対応した動画編集ソフトで、8800円(1ライセンス)と低価格ながらMPEG-2やMP4、WMV、F4V、3GPなど多彩な形式の入出力に対応しているほか、GPGPUであるCUDAを利用することにより高速にMPEG-4形式で出力するといった仕組みも備えている。
一方で、素材となる元映像はどうするか。前述の通り、デジカメやスマートフォンで手軽に動画を撮影して、簡単にネットにアップできる今日この頃であるが、何か、こう、インパクトのある映像で注目を浴びたい気がする。しかも、夏休みっぽくて、(この炎天下の中)なるべく外に出なくて済みそうなものを……。
ということで撮影に利用したのが、エグゼモードが販売するデジタル顕微鏡である「EV5610」だ。EV5610についてはこちらの記事で詳しく紹介しているが、顕微鏡というと何となく高いものというイメージがあり、さらにデジタル式なのだからとてつもなく高価なのかと思いきや、なんと1万9800円というから驚いてしまう。今回はこの2つのアイテムで夏休みの自由研究っぽい動画を作成してみた。
EV5610は200万画素のCMOSセンサーで捉えた映像が3.5型の液晶ディスプレーに大きく表示される。顕微鏡というと小さなファインダーをのぞき込んで使うイメージがあるが、これならお子さんなどといっしょに観察できる。もちろん、映像は静止画として記録できるほか、動画で保存することも可能だ。
動画の記録形式は3GPで、解像度は320×240ドット。決して高解像度ではないが、プレパラートを動かしつつ観察対象全体を映像として記録するといった使い方ができるのは嬉しい。
一方、スーパーロイロスコープで印象的なのが、メニューが一切ない独特のインターフェイスだ。最初は戸惑うかもしれないが、動画編集のフローに沿ってインターフェイスが設計されているため、慣れるとなかなか使いやすい。お子さんなどといっしょに動画を作る作業を楽しめるだろう。
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