ついに梅雨が明け、夏本番である。しかし、今年の夏はかなりの猛暑になりそうで、散歩するにしてもかなり体力を消耗する。デジタル一眼レフを担いで……などとは到底考えられない。かといって、コンデジでは画質がいまいち……。そこで猛暑のお散歩にぴったりなカメラはないものかと手持ちのデジカメを見渡してみたら、あった! 発売&購入から約1年程たった「OLYMPUS PEN E-P1」である。
最近こそ4/3型やAPS-Cといった大型サイズの素子を搭載した小型機、いわゆる「ミラーレス一眼」が多く発売されている。EVFを搭載して小さい一眼レフスタイルをとったパナソニック「GH-1」はちょっとスタイル的に違うと考えている僕にとってはレンジファインダーっぽいスタイルを持ったE-P1は実用性のあるはじめてのレンズ交換式コンパクトデジタルカメラだ。
もちろん、GH-1のスタイルは小型機としてあるべき1つのスタイルだし、E-P1以前にもエプソンや本家ライカからもレンズ交換可能なレンジファインダー式デジカメがあった。しかし、AF非搭載だったり「Mマウント」を採用するなど、共に数十万円レベルの価格がついていて、完全にマニア層を狙った一般的なものではなかった。
今更だがE-P1は撮像素子に4/3型センサーを用いた「マイクロフォーサーズ」規格を採用した、オリンパスからの最初のデジカメだ。ボディ内手ブレ補正や人物認識、自動シーン認識など、進化の早いデジカメの世界で1年ほど経っても魅力は落ちない。現時点で現行機種でもあるし、シリーズ展開されていても地道に売れ続けている。
コンデジに比べればちょっと重く、サイズも少しだけかさばるが、標準レンズである17mmを装着してカメラだけを持ち歩く分には身軽だ。特にこのうだるような暑さの中、重たいカメラを持って出かけたくない。そんなわけで17mmとE-P1だけを持って、少し散歩に出かけてみた。