「時計回り」という言葉が示すように、時計の針といえば文字盤を正面から見て右方向に回転するのが一般的だ。しかしごく少数の例外もある。「レトログラード」は、右に回らない機構の代表格だ。
レトログラードという言葉自体は、フランス語で「逆戻り」という意味を持つ。腕時計に限って言えば、文字盤上で規則正しく時を刻んでいた針が、ある到達点や区切りにさしかかると、一挙に逆行して元の位置に戻るような仕組みを指す。
筆者はそれほど多くの腕時計をコレクションしているわけではないが、文字盤のどこかにレトログラードが採用された腕時計をいくつか持っている。
12時間を4分割して、4つの時針すべてにレトログラード機構を採用した「ジャン・イブ」や、忙しく動きまわる秒針だけがレトログラードの「フレデリック・コンスタント」。クロノグラフ(ストップウォッチ)に使うふたつの積算計でレトログラードを採用している「EDOX」。そして最も一般的な、ひとつの分針がレトログラード仕上げとなっている「ジェラルド・ジェンタ」などが、一般的に入手しやすい製品だろう。
今回衝動買いしたのも、そんなレトログラードを採用したジェラルド・ジェンタの「ミッキーマウス生誕70周年記念 レトロファンタジーモデル」だ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。
![](/img/blank.gif)
この連載の記事
-
第788回
トピックス
1980円! モバイルバッテリー付き超変態仕様イヤホン「TRANS」を発見してブッ飛んだ! -
第787回
トピックス
G-SHOCKのベストセラー5600シリーズの【改】キットを衝動買い -
第786回
トピックス
ほぼカセットテープサイズ「Bluetoothスピーカー」を衝動買い -
第785回
トピックス
唯我独尊デザインパワー「マンガG-SHOCK」を発売日に衝動買い -
第784回
トピックス
ありそうでなかった“目盛り”で時間経過「ビジュアルバータイマー」を衝動買い -
第783回
トピックス
ニキシー管風「Smart Weather Clock」(天気予報管)を衝動買い -
第782回
スマホ
6万9800円で「nubia Flip 5G」折りたたみスマホを衝動買い -
第781回
トピックス
真ん丸の外観に惹かれ円盤型「UFOマウス」を衝動買いしたが…… -
第780回
トピックス
好みの時間を設定可能、乾電池式「ポモドーロタイマー」を衝動買い -
第779回
トピックス
レノボとAmazonベーシックのお勧め「ラップトップスタンド」を衝動買い -
第778回
トピックス
折ってちぎって6人で使える「Paper Pens」を衝動買い - この連載の一覧へ