iPhoneは一昨年の7月に購入して、昨年の7月に解約した。理由はソフトウェア・キーボードに全く馴染めなかったことと、必ず衝動買いとペアでやって来る「理由のない飽きが来た」からだった。とはいえ、過去に1年以上使ったケータイは存在しないので、iPhoneは素晴らしいと言える。
しかし、解約手数料だけで何と5万円弱もかかったのには驚いた。これからは、うっかりケータイ電話を衝動買いできない時代が到来したと痛感した。
iPhoneは、四半世紀前に登場した「Macintoshの世界」とそっくりだ。グローバルな開発リソースをベースに、面白いアプリケーションが数多く登場して楽しいので、筆者もすぐに飛びついた。
しかし、iPhoneをフル活用するためには、ネットへの接続が必須となる。ケータイの3G回線は、一応、日本全国をくまなくサポートしているとはいえ、現在のスピードでは、iPhoneのアプリケーションを堪能するには遅すぎる。
一方、Wi-Fiはといえば、そこそこ高速だが使える場所が限られる。マイナーサービスプロバイダーが群雄割拠し、ローミングもままならず、あそこで使えたらここはダメ、ここでOKでもあっちはダメと、「不確かなことWiFiの如し」という諺を作ってもいいぐらいだ。
そんな、世知辛い通信事情の隙間をぬってサービスを提供しているのがイー・モバイルのHSDPAやHSPA+だ。
筆者は、発売日から21Mbpsのダウンロードスピードが出るという「D31HW」をモバイルPCと一緒に使っている。もちろん、奇跡が起きても21Mbpsなんてスピードは絶対に出ないが、従来のHSDPAに比較すると少し心が軽くなるくらいはスピードアップしていて嬉しい。
そんなある日、「Pocket WiFi」の店頭デモを見て衝動買いした。衝動買いは別の衝動買いを誘発し、ほとんどのiPhoneアプリがそのまま動作するiPod touchの32GBをまたしても買ってしまった。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。
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