昨今の激安液晶テレビは、例えば「アクトビラ」やDLNAといったネット機能など、低価格化のために余計な機能が省かれている。そんなテレビをアップグレードするためのデバイスが、バッファローの「LT-H91DTV」(直販価格2万6800円)だ。
LT-H91DTVは地上デジタルとBSデジタル/110度CSデジタルの各チューナーを内蔵し、ネットワークメディアプレーヤーとしての機能も搭載。そして「アクトビラ ビデオ・フル」にも対応するという多機能なテレビチューナーだ。さらにUSBで外付けHDDを接続すれば、地デジやBS/CSデジタルの番組のストリーム録画も可能となっている。つまり激安テレビに録画機能付き高級テレビと同等の機能を付加できる、夢のような製品なのだ。
番組録画からDLNA、アクトビラまでサポートする地デジチューナー
まずはLT-H91DTVのセッティングから。本体背面に地デジとBS/110度CSデジタル用の2つのアンテナ端子があるので、それぞれにケーブルを接続し、さらに本体前面に(フルサイズの)B-CASカードをセットする。テレビとの接続は、HDMIとD1~4、コンポジットの3種類の端子が用意されている。そしてネットワークケーブルをEthernet端子につなぎ、電源ケーブルを差し込めば準備完了だ。
続けて電源を投入し、受信チャンネルの設定など基本的な設定を行なうとトップメニューが表示される。トップメニューには、「アクトビラ」と「Link Theater」、「ブラウザー」、「録画機能」、「テレビ視聴」、「設定」といった項目が並ぶ。
トップメニューで「テレビ視聴」を選択すると、ほどなくしてテレビ番組が表示される。各種操作はいわゆる地デジチューナーと同様で特に違和感はない。もちろんデータ放送や字幕にも対応している。
電子番組表(EPG)にも対応しており、テレビを表示している最中に「番組表」ボタンを押すと、画面上に4チャンネル分の番組が表示される。
この番組表から録画予約が行なえ、リモコンの十字キーで録画したい番組を選択し、次の画面でオプションを設定するという流れだ。オプションは翌週の同じ時間帯に録画する「毎週予約」や、放送時間が延長されたときに自動的に追従する「延長」といった項目がある。
トップメニューから「録画機能」-「録画一覧」と選択すると、録画した番組のタイトルが一覧表示される。ただ、LT-H91DTVでしか再生できず、ムーブやダビングといった機能は搭載されていない。
録画機能は極々シンプルで、昨今のデジタルレコーダーが搭載しているような、ユーザーの好みを学習して自動的に番組を録画する機能や、番組名や出演者で番組を検索するための仕組みなどは提供されていない。こうした機能を重視するのか、それとも基本的な機能で十分と考えるのかで、評価は分かれそうだ。
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