※この記事は「現場でプロが培ったGoogle Analyticsの使い方」の第14回です。過去の記事も合わせてご覧ください。
アカウントとプロファイルの意味を理解できたら、Analyticsの設定に入りましょう。今回は、サイトプロファイル情報、フィルタ、目標などを設定する「プロファイル設定」の各項目について説明します。
プロファイルは、Google Analyticsのレポートを集計するときの設定セットのことです。Analyricsアカウントによってグルーピングされ、ユーザーのレポート閲覧権限やフィルタなどの設定がプロファイル単位で管理されます。プロファイル設定は、AnalyticsのトップからAnalyticsアカウントを選択し、プロファイルの一覧から「編集」をクリックすると変更できます。
サイト プロファイル情報
サイト プロファイル情報は、アクセスを集計するWebサイトの基本情報です。プロファイル設定の「サイト プロファイル情報」のタイトル右側にある「編集」をクリックすると変更できます。
プロファイル名
プロファイル名は、デフォルトではサイト名が設定されます。サイトで複数のプロファイルを利用するときは、「ascii.jp 広告企画」のように、サイト名と用途を指定するとよいでしょう。
ウェブサイトの URL
ウェブサイトの URLを「http:」から入力します。
デフォルトのページ
Apacheであればindex.html、IISであればdefault.htmのようなWebサーバーで設定するデフォルトページを設定します。
タイムゾーン
Webサイトの主要なタイムゾーンを設定します。日本向けのサイトであれば「GMT+09:00」を指定します。なお、Google AdWordsと結びついたAnalyticsアカウントの場合、タイムゾーンはAdWordsの設定が使われ、サイト プロファイル情報ではタイムゾーンを変更できません。初期のAdWordsはタイムゾーンの設定がなかったため、AdWords側のタイムゾーンが米国時間になっていることがあります。この場合はグーグルに申し出ることで、1度だけタイムゾーンを変更できます。
URL クエリ パラメータを除外
URLに集計上不要なパラメータが含まれている場合に設定します。たとえば、動的なWebページでURLがセッションIDを含んでいると、Analyticsは別のURLへのアクセスとして集計してしまいます。セッションIDが「http://www.exmaple.com/?sid=12345678」のような形式であれば、除外するURL クエリ パラメータとして「sid」を指定します。
通貨の表示
レポートに表示される通貨単位を指定します。管理会計で用いる通貨を指定するとよいでしょう。
e コマース ウェブサイト
「e コマース サイトです」を選ぶと、Google Analyticsのメニューに「eコマース」が表示されます。
サイト内検索
「サイト内検索レポートを有効にする」を選ぶと、「コンテンツ」→「サイト内検索」メニュー内のレポートが有効になります。サイト内検索は多くのサイトが対応していますが、Analyticsで分析するためには設定が必要です。初めてサイトを登録するとき、サイト内検索の設定もあわせてしておくとよいでしょう。
- クエリ パラメータ
- サイト内検索で用いるクエリパラメータを指定します。たとえばサイト内検索で「Keyword」を検索したときのURLが「http://ascii.jp/?q=Keyword」の場合、クエリ パラメータとして「q」を指定します。
- URL からクエリ パラメータを削除する
- サイト内検索のURLに集計上不要なパラメータが含まれている場合に設定します。
- カテゴリ内検索を使用していますか?
- Webサイトのサイト内検索に、キーワードの検索対象を特定のカテゴリに絞り込む機能があるときに「はい」を選びます。
- カテゴリ パラメータ
- カテゴリ検索機能に対応しているとき、カテゴリを表すURLのパラメータ名を指定します。たとえばサイト内検索で「椅子」を検索するとき、検索対象を「アンティーク」に絞り込んだ場合のURLが「http://www.exmaple.com/?q=椅子category=アンティーク」だとしたらカテゴリ パラメータには「category」を指定します。
- URL からカテゴリ パラメータを削除する
- カテゴリ内検索のURLに集計上不要なパラメータが含まれている場合に設定します。