ビジネスモバイルをタフに使う構成作家に最新のモバイルノート「FMV-BIBLO LOOX R」を体験してもらうこの企画。前回は、新進気鋭の構成作家・塩村文夏さんのプロフィールをご紹介しつつ、製品のファーストインプレッションをいただいた。
今回は、構成作家の職場でよりディープに試用していただき、感想や使い勝手を聞いていきたい。
モバイルWiMAXモデルの使い勝手
さて、構成作家のモバイル通信環境はどんな感じなのだろうか?
塩村 「会議中にネット検索したくても、局内でフリーの人間が使える端末は限られているし、そもそも会議中ずっと独占することは無理。だから構成作家はみんな自前の回線を持っています。あと、自宅で余裕を持って書ければいいのですが、やはりバタバタになることが多いので、出先から原稿を送るためにも手放せません」
ならばということで、通常モデルのほかに、次世代高速通信規格の注目株「モバイルWiMAX」内蔵モデルも試用してもらった。LOOX R内蔵のモバイルWiMAXは下り最大13Mbps/上り最大3Mbpsと、ADSLの固定回線に迫る通信速度の速さが特徴だ。
ウェブサービスの利用頻度が増えた!
さて、塩村さんによればモバイルWiMAX内蔵モデルを試用し始めた途端、ウェブサービスの利用頻度が増えたという。特に便利に感じているのが、グーグルマップの検索。出発前の車内で目的地の情報を入手しておく。
車内にはもちろんカーナビが装着されており、リアルタイムで道順を教えてくれる。にもかかわらず、グーグルマップを使う理由は「ストリートビューで目的地の周辺を見られるのが便利!」だから。
クルマで移動する場合は駐車場が最終目的地となる。しかし、カーナビが教える道順では一方通行で、駐車場にそのまま入れないケースも出てくる。そんなとき事前にストリートビューで確認しておけば、現場に着いた際に戸惑わずに済むのだという。
これまでの通信環境では重すぎて使いものにならないウェブサービスも多かったが、モバイルWiMAXの通信速度なら、たいていのウェブサービスはストレスなく利用できる。そう感じて一気に利用頻度が上がったとか。
塩村 「モバイルWiMAXは便利ですね! でもまだまだ利用可能エリアが限られているので、“箱根の山を攻めてドライビングレポート”とか“湘南海岸で丸一日ロケ”なんてときは、カバーエリアの広いFOMA HIGH-SPEED対応モデルのほうが小回りが効いて便利かも。まあ、圧倒的に都内での利用が多いので、モバイルWiMAXのエリアの狭さは弱点とまではいきませんけど、ね」
LOOX Rはカスタムメイドがお得(1)
富士通WEB MARTのカスタムメイドでは、モバイルWiMAX内蔵モデルならびにHIGH-SPEED対応モデルが選択できる。HIGH-SPEED対応モデルは下り最大7.2Mbps/上り最大384Kbps。理論上の通信速度はモバイルWiMAXに一歩譲るが、ほぼ全国で通信可能な利用範囲の広さは魅力。全国を駆け回る仕事で使うならば、こちらが最適といえる。逆に活動が都内・横浜近辺に限られている方は積極的にモバイルWiMAX内蔵モデルを選びたい。