丸紅は事業会社の丸紅情報システムズとの協業により、ネットワーク経由でクライアントPCにデスクトップ環境を配信する「VirtuaTop」を7月15日から提供する。サービスの管理には、米国で1万ユーザー以上のユーザー実績を持つ米デスクトーンのソフトウェアを採用する。
現在、情報漏えい対策や管理作業の軽減を目的として、クライアントPCにデータを保存せず、ネットワーク経由でデスクトップを配信するシンクライアントのソリューションが注目を集めている。VirtuaTopは仮想マシン方式のデスクトップ配信を月額課金のサービスとして提供するもので、配信に必要なサーバやシステムは丸紅側が所有する。
各仮想マシンの仕様はPOOLという形でプロファイル化でき、グループやユーザーに割り当てられる。社内ユーザー向けの占有POOLのほか、リモートアクセスユーザー向けの共有POOLも選択できる。もちろん、既存のアプリケーションもサーバ上で動作させることが可能。
サーバへの接続はVPNを利用し、データも暗号化される。また、ユーザー同士は論理的に通信が遮断されるほか、VirtuaTopインフラの入り口でファイアウォールを動作させており、セキュリティにも十分配慮されている。
初期費用は20万円で、サービスはプレミアム、スタンダード、エコノミーの3種類のグレードが用意される。最小120台からのエコノミーは512MB RAM、10GBのHDD容量で月額6500円から。HDD容量の追加やバックアップ、リモートアクセスなどがオプションとして用意される。