自分の私物ケータイを仕事で使うケースは多い。仕事で使った電話代なら経費として会社に認められる可能性もあるはず。というか、認めていただきたい。しかし計算の方法がわからない、面倒といった理由で結局すべて自腹という人は少なくないだろう。
数分程度の通話でも毎日続けると結構な金額になるので自腹は痛いはず。だからといって「仕事用に2台目のケータイを買う」なんてのもあまりに面倒だ。完全にケータイを分けるくらいならば、そもそも端末の貸与を会社に求めたいところだ。通話代のみを経費として請求するつもりならば、単にオプションを追加することで精算も簡単に行なえる。下記にまとめた。
方法その1
普通に通話の明細をもらう
普通、ケータイの請求書に書いてあるのは「通話代の総額」だろう。いつ、誰に、何分通話したかはわからない。ケータイの端末を見ても発信履歴には通話時間は表示されていない。
そこでケータイ各社は、いつ、誰に、何分通話したかを記載した「明細」サービスを用意しているので、これを申し込めばいい。具体的な記載内容は通話開始日時、通話先の電話番号、通話時間、通話代といったところ。これは各社とも共通している。
下記に各社のサービスをまとめた。なお、ドコモの「料金明細発行」以外は、サービス申し込み以前の明細を見ることはできない(その場合は別途各社に問い合わせてほしい)。
NTTドコモの場合
- Web料金明細サービス 無料
- 料金明細送付サービス 月105円
- 料金明細発行 月105円(窓口での発行時)
- PCのMy docomoで確認する。過去3ヵ月分が見られる
- 請求書に同封される。別発送は月181円(作成料105円+送料76円)。過去1ヵ月分が見られる
- 郵送では月181円(作成料105円+送料76円)。過去4ヵ月分が見られる
ドコモの場合はもっとも一般的なのはWeb料金明細サービスだろう。My docomoの画面を表示してプリントしたものを持って、経理担当者に相談してみよう。しかも利用は無料だ。ただし最初の申し込みだけはWeb上では不可能でドコモショップなどに行き本人確認書類の提示が必要だ。
「料金明細発行」については「料金明細発行拠点」に行かなければ発行できない。これはドコモショップとは違って、都道府県に1つ程度しかないので不便だ。どうしても過去4ヵ月分の情報が必要な場合のみに利用する程度だろう。
auの場合
- 通話明細サービス 月105円
- 請求書に同封される。本サービスに加入していればPCの「WEB de 請求書」でも見られる。通常は過去1ヵ月分だが、WEB de 請求書の場合は過去2ヵ月分が見られる
ソフトバンクの場合
-
オンライン料金案内(有料オプションサービス) ご利用明細照会 通話料明細書
月105円
-
郵送の場合は+月105円。過去6か月分が見られる
ドコモ以外では月105円は最低でも必要だ。もっともそれで通話代が戻ってくるのなら安いものかもしれない。しかし、この明細サービス、プライベートでどこに電話したかも全部載っている。さらに通話開始時間も載っている。仕事中にちょっと私用で通話していたなんてこともバレてしまう。プライバシーが見られてしまうのは嫌だという人には不向きだ。
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