経済状況の悪化などの要因を受けて、新入社員の初任給を据え置いた企業は約93%に上ることが、民間調査機関の(財)労務行政研究所の調査で明らかになった。値は速報値。
調査は4月6日までにデータの得られた東証一部上場企業など220社からの回答を集計したもの。2009年度に初任給を据え置いた企業は92.7%。初任給据え置き率は、2002年度に従来の60%前後から96.1%に増加して以来96~98%の領域で推移していたが、2005年度に79.8%と大きく下がり2008年度は66.8%まで低下していた。
なお、引き上げた企業の割合は6.4%。最高引き上げ額は大卒で1万3400円、大学院卒で1万9000円。大学/大学院卒で1万円以上引き上げしたのは4社だった。
初任給の平均は大卒で20万3937円、高卒で16万901円となる見込み。